1万円台から!? 最新ミニコンポで味わう高音質ワイヤレスミュージック
2015年10月07日 12時00分更新
充実のガイド機能と親しみやすいデザイン
デノン「RCD-N9」&「SC-N9」
デノンの「RCD-N9」(実売価格 4万2000円前後)ネットワーク対応のCDレシーバー。こちらは単体での販売となるため、今回は同じデザインのスピーカー「SC-N9」(実売価格 1万5000円前後)を組み合わせている。
機能としてはCDプレーヤー、FM/AMチューナーを内蔵。Wi-Fi接続とUSB端子と接続したUSBメモリーの再生ではハイレゾ音源の再生も可能で、リニアPCM最大192kHz/24bitまで対応する。もちろんBluetooth(NFC対応)も備えている。
外観はRCD-N9、SC-N9ともに角を丸めたラウンド仕上げとなっていて、親しみやすいデザインになっている。(機材の都合で今回は色が揃っていないが)CDレシーバー、スピーカーともにホワイトとブラックが用意されている。
最新ミニコンポはハイレゾ対応の高音質をアピールするためもあり、本格的なコンポらしい顔付きのモデルが多いが、そのなかでデノンはどちらかというとモダンでシンプルなデザインとなっていて、インテリアとの親和性も高い。あまりメカっぽいのは苦手という女性でも使いやすいだろう。
アンプ部は高効率なデジタルアンプを採用。最新のモジュールの採用や出力部のローパスフィルターに専用設計のOFCインダクターを使用することで、可聴帯域の歪み率を大幅に低減しノイズ感のない再生を可能にしている。
回路設計にも、同社の高級コンポーネントのノウハウを活かし、左右対称設計など音質を優先した設計としている。
ユニークなのが、大型ディスプレーを活かしたガイド機能が充実していること。Wi-Fiのかんたん設定などが日本語表示でくわしくガイドされるので、誰でも簡単に設定が行なえる。
USBメモリーやネットワーク再生でも楽曲が日本語できちんと表示されるのも便利だ。
ちなみに、スピーカー端子はプッシュ式(バネの力でケーブルを挟みこむ接続法)のため配線がしやすい。このあたりも初心者には使いやすいと感じるだろう。
穏やかな感触ながら声の艶やかな再現
ハツラツとした鳴り方が心地良い
ネットワーク再生でのハイレゾ音源の再生では、低音の力強い再生と中高域の滑らかな感触がよくバランスしたまとまりのいい音になっている。
ボーカルなどの音像がフワっと浮かぶような柔らかい感触ながらも、ドラムの鋭い出音やギターのエネルギー感もしっかりと出て、おだやかで聴き心地が良いだけの音になっていない。上質感のある丁寧な再現だ。
ポップスは、低音がしっかりとしていることもあり、スケール感では今回のモデルの中でも一段と雄大な再現となった。エッジをシャープに立たせるような音像ではないが、定位もしっかりとしているし、音場の深みもそれなりに再現できている。
ポイントは中高域の艶やかな再現で、ボーカルが明瞭かつ溌剌とした音で再現される。
これはブレスの息づかいの様子などの微小な再現がしっかりと出ているためもあり、とても色っぽい。女性ボーカル好きならばかなり魅力のある再現だ。
(次ページに続く、「ジャケ写もきれいなカラーディスプレー搭載 パイオニア「XC-HM82」&「S-HM82」」)
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