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新クラウド「K5」やモバイル・IoT・AIの取り組みを加速

富士通「今後の中核製品」、デジタルビジネス基盤「MetaArc」発表

2015年09月29日 15時30分更新

文● 大河原克行

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ミドルウェア群も強化、モバイル/IoT/AIに取り組む

 一方、MataArcの第1弾製品として、K5以外にも製品、サービスの提供を行う。

 業務集約ミドルウェア「FUJITSU Software Interstage Application Server」など6製品を機能強化。オンライン業務、バッチ業務、データベースの実行環境をマルチテナント化することで、高密度に業務集約する機能と、CPUやメモリなどのリソースを効率的に活用するための運用管理機能を提供する。

 また、スマートデバイスの業務活用におけるアプリ、コンテンツ、端末などの統合管理や開発を効率化するモバイル活用基盤「FUJITSU Cloud Service MobileSUITE」では、従来手組みで開発していた機能を部品化し、開発コストを50%削減できるという。

 人やモノからの大量のセンサーデータを処理するIoTデータ活用基盤である「FUJITSU Cloud Service IoT Platform」では、エッジサーバーとマラウドにより効率的な分散処理を実現するダイナミックリソースコントローラーを採用。55件の特許による独自技術により、環境変化に応じた最適な分散処理を可能にする。

 また、オンプレミスからクラウドまでの幅広いシステムに対し、企画から、設計、移行、運用までライフサイクルに応じたサービスを、「Hybrid IT Services」として体系化。現場部門が利用しているクラウドサービスを情報システム部門が一元的に管理。ITガバナンスの強化と全社コストの最適化を実現するという。

 さらに、マルチクラウド連携・統合基盤「RunMyProcess」では、多種多様なクラウドサービスを自在につなぎ、業務システムを構築。ワークフローを従来比5分の1という短期間で実現するという。

 そのほか、デジタル革新を高度化するためのAIエンジン(仮称)を提供する計画も明らかにし、「2015年11月に、富士通のAIの取り組みを発表する」とした。

顧客と培ったSEのナレッジを搭載したPaaSを提供

PaaSのラインアップ

MetaArcは富士通の今後の中核製品

 富士通 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之氏は、「MetaArcは、富士通の今後の中核製品であり、次世代のプラットフォームになるもの。大号令をかけて、この製品を取り扱っていくことになる。新たなブランドであるMetaArcは、ギリシャ語で『超える』という意味を持つMetaと、弧を描くという意味から『つながる』という意味を持たせたArcを組み合わせもので、組織、企業、業界の枠を超えて、人、モノ、情報をつなぎ、お客様とともにデジタル革新を実現するという強い思いを込めた」と位置づける一方、「富士通には、IaaSおよびPaaSを活用したSIの取り組みが不十分であり、既存システムのクラウドへの移行実績が少ない、SIerやSaaS事業者向けの取り組みが不十分という課題があった。だが、SE部門の新たなインテグレーションサービスの革新に取り組んだほか、富士通の全社640システム、1万3000台のサーバーをクラウドへ移行し、5年間で約350億円のTCO削減の効果を達成していること、さらに、エコシステムに向けたプログラムの拡充に取り組んでいる。クラウドビジネスの国内事業規模は、2014年度実績で2400億円であるが、これを2017年度には4000億円にまで拡大させたい。さらに、IaaS/PaaSでは2014年度には国内で6%のシェアを、2020年度には15%に、SaaSでは19%のシェアを25%に、プライベートクラウドでは22%のシェアを25%に拡大していくことを目指す」とした。

富士通 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之氏

富士通 デジタルビジネス・プラットフォーム事業本部・中村記章副本部長

クラウドビジネス目標

2017年度に4000億円をめざす

 エコシステム構築に向けたプログラムとしては、顧客向けには、すでに300件以上の実績があるPoC、PoBを実施、利用するサービスを一定期間無償で提供するなどの共創プログラムの提供、パートナー向けには、顧客の契約額に対して一定の粗利率を保証する粗利保証型再販プログラムの実施、SaaS事業者向けにはビジネスが軌道に乗るまでの固定費負担を軽減するビジネス立ち上げ支援プログラムを提供する。

 なお、今後も継続的に社内システムのクラウド移行を推進。今年度中に20システム/350サーバーの社内システムをクラウドに移行するという。

訂正とお詫び:掲載当初、人物写真キャプションに誤りがありました。お詫びして訂正いたします。(2015年9月29日)

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