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富士通のモバイル活用基盤を活用

静岡新聞社、スマホ入稿を実現 速報性を向上へ

2016年04月07日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

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 静岡新聞社がスマートフォン入稿システムを導入し、ワークスタイル変革に踏み切った。取材のスケジューリング、記事データ作成、写真撮影、入稿という記者の一連の業務をスマホで完結できるという。システムを構築した富士通が4月6日、発表した。

 スマホから新聞電子組版システムへ各種コンテンツの入稿を可能にするもの。富士通のモバイル活用基盤「MobileSUITE」を活用し、わずか4カ月で構築を完了したという。

 MobileSUITEでは、最新のシステム環境が保たれたデータセンター内で運用され、24時間365日、専門の担当者によって運用監視されているデジタルビジネス・プラットフォームから、静岡新聞社の業務を支援する各種機能を提供している。

 具体的には、利用者認証機能、アプリ・コンテンツ・端末管理既往、API連携機能、あるいは記者1人ひとりのスマホ利用状況やアプリ配信状況、リモートロックや消去による盗難・紛失時の情報漏えい対策機能など。

 これにより、静岡新聞社では、スマホ1台で取材のスケジューリング、記事データの作成、写真撮影、データ送信という一連の作業が完結。従来の記者専用ノートPCよりも更に場所を選ばず、あらゆる場所で記事データの作成が可能なため、ニュースの速報性を向上できるとしている。

 今後、利用者の要望を取り入れカスタマイズしつつ、音声での記事入力、ニュース発生位置情報の送信など、記者の利便性向上を実現し、メディア業界の取材スタイルの革新を牽引するためのシステム強化を視野に入れているという。

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