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腕時計型センサーなど新デバイスを提供開始、検証用機材パッケージも提供

富士通が「ユビキタスウェア」拡充でIoT開発の短期化支援

2016年01月21日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 富士通は1月20日、「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE(ユビキタスウェア)」において、新製品10種を順次提供開始すると発表した。腕時計型「バイタルセンシングバンド」などの新デバイスを提供開始するほか、導入効果の検証用製品一式をまとめて貸し出す「パイロットパック」もラインアップされている。

富士通 執行役員常務 グローバルマーケティング部門長の阪井洋之氏

富士通 ユビキタスビジネス戦略本部長代理の松村孝宏氏

新たに提供開始したデバイスの1つ「バイタルセンシングバンド」と、その活用例となる教育現場向け熱中症事故対策ソリューション。一人ひとりの身体状態を監視し、機械学習と予測で具合が悪くなる前に警告することも可能

センサー+アルゴリズム+プラットフォームを提供、IoT開発短期化を支援

 富士通では顧客企業の“デジタル革新”、具体的にはIoTサービス開発の支援を目的として、昨年(2015年)5月にユビキタスウェアを発表した(関連記事)。

 今回のラインアップ拡充により、顧客機器に組み込み可能なコアモジュール、汎用デバイスとして顧客のIoTサービスで活用可能なハードウェア、人/モノの行動や状態を高精度に検出できるミドルウェア(センシングアルゴリズム)、IoTサービスの導入効果検証向けの「パイロットパック」、IoT導入支援の各種サービス&サポート、という合計5つの製品/サービスが提供されることになる。

ユビキタスウェアを構成する製品/サービス群

ユビキタスウェアの特徴。検証済みのコアモジュールやデバイス、センシングアルゴリズムを提供することで、顧客のIoTサービス/製品の迅速な立ち上げを支援する

 ハードウェアデバイスでは、すでに提供されているHMD(関連記事)に加えて、腕時計型で脈拍数や身体熱環境指数、転倒転落などのデータを収集する「バイタルセンシングバンド」、人体やモノの高精度な位置情報をで取得できる「ロケーションバッジ/タグ」、生活音センサーや人感センサーにより高齢者の遠隔安否見守りに活用できる「リモートケアベース」、首輪型でペット(犬)のヘルスケアと外出時見守り用の「わんダントチャーム/ステーション」が新たに追加される。2月下旬から3月上旬の提供開始。

遠隔安否見守り用「リモートケアベース」とサービス活用例。「緊急」通報ボタンを備えるほか、プライバシーを守りながら(カメラ非搭載)、生活音センサーと人感センサーで異変が起きていないかどうかを確認できる

最小誤差30センチ/遅延約1秒で位置情報が取得できる「ロケーションバッジ」とサービス活用例。作業員の転倒/転落なども検知できるため、工場内での安全確保ソリューションとして製造業顧客からの引き合いが多いという

 また、ユビキタスウェアを活用したIoTデバイス開発のための「コアモジュール」および開発キットも提供する。コアモジュールは5種類のセンサー(加速度、気圧、地磁気、ジャイロ、マイク)とデータ解析用マイコン、BLE(Bluetooth Low Energy)通信チップをパッケージ化したもの。デバイス開発者は、このコアモジュールをベースに、用途に応じてほかのセンサーを追加できる。

小さな基盤上(16.6×12.2×1.7mm)にセンサー/マイコン/BLE通信を搭載したコアモジュール

 ユビキタスウェアを活用した新たなIoTサービスを導入する際に必要な検証用製品一式をレンタル提供するパイロットパックも追加されている。顧客のシステム設計/構築サポート、技術相談にも専門家が対応する。同パイロットパックの価格は「構成にもよるが80~120万円程度」(富士通)。

パイロットパックの構成例。デバイスからソフトウェアまで、導入目的別に必要な製品一式がレンタルされる

 ソフトウェア面では、富士通が独自開発した60種類のセンサーアルゴリズムや人工知能技術「Zinrai(ジンライ)」が活用できるようになっており、顧客独自のアプリケーション開発を支援する。また、同社のクラウドサービスであるMetaArcの「IoT Platform」との連携により、膨大なセンサーデータをクラウドリソースを使って高速に処理することも可能だ。

顧客は富士通独自開発の高精度なセンサーアルゴリズムを利用してアプリケーション開発ができる

大規模センサーデータ処理専用のクラウドサービス「IoT Platform」との連携も容易だ

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