ユーザーの快適さを加速するために、スマホやタブレットは日夜進化の一途を辿っている。
人は操作に慣れてくると、いつもと同じ機器を使っていても、その動作がスローに感じるのが一般的だ。そうしてハードウェアやソフトウェアは人の慣れ感覚を前に前にと引っ張るように進化し、その進化がまた人の操作性を加速し、中毒のようになって進化していくのがICT世界の恐ろしいところだ。
スピードや便利さ、扱いやすさに常に長く満足することのない飽くなき欲求が人を哺乳類の頂点に居続けさせている大きな要素でもある。
PC時代から継続しているCPU競争やバッテリー寿命の競争は、今もモバイル機器の世界に確実に引き継がれている。
その中でも、コンパクトさとバッテリーの長時間駆動のバトルはモバイル機器本体だけではなく、その周辺機器にも波及し、昨今多くの会社から提供されているUSBモバイルバッテリーやUSB・ACアダプターの世界も例外ではない。
周辺機器関連企業は、小さく長時間駆動のUSBモバイルバッテリーの開発やスペシャルな機能のインテグレーションに余念がない。本日ご紹介する商品は、すでに市場に出荷されており、筆者は発売日に購入した“一台三役”をウリにした「世界巡業」という「充電大王」ノリの命名商品だ。
テーブルタップ、ACアダプター
モバイルバッテリー……一台三役の「世界巡業」
一台三役という観点から、商品のジャンルを一言で言い表わすのは多少難しいが、商品概要の1番目が「2ポートのACテーブルタップ」、2番目は「2ポートのUSB・ACアダプター(充電器)」、3番目は「2600mAh容量のUSBモバイルバッテリー」だ。
本体カラーはこの手の商品ではお約束のブラックとホワイト、筆者はブラックモデルを購入した。
本体サイズは標準的なテーブルタップサイズで、幅150×奥行き43mm×高さ29mmの方形で小さな羊かんサイズだ。重量は実測したところ、スペック(150g)より少しだけ重い159g。
筆者が現在所有しているだけでも、USBモバイルバッテリーにはさまざまなスタイルが存在するので、ACテーブルタップイメージの外観商品があってもそれほど特異なデザインとは感じられないだろう。
世界巡業の本体にはリトラクタブルなACプラグ(ACブレード)が折りたたみ式でインテグレーションされており、ACプラグは最大180度まで開く構造になっている。壁面ACコンセントに直差ししたり、延長ACコードに床上やデスク上でも接続が可能なスタイルだ。
そして世界巡業の上面と側面には、2個のACアウトレット(分岐コンセント)があり、両方で最大1400Wまでの対応が可能となっている。アウトレットと反対側には2つのUSBポートと、内蔵充電池のバッテリー残量を4段階で知らせる青いLEDランプが4個取り付けられている。
2個のUSBポートで共有できるのは最大出力で2.4Aとなっているので、世界巡業がACコンセントに接続されていれば、スマホなら同時に2台、iPad系のタブレットなら1台を充電可能だ。
筆者はiPad系のタブレットをここしばらく使っていないが、ごく最近購入したWindowsタブレット「Surface 3」を世界巡業で充電してみたところ、問題なく充電可能だった。
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