このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

4×4アンテナとビームフォーミング機能で家の隅々まで高速通信

超高速940Mbpsスループット対応新ルーター エレコム『WRC-1900GHBK-A』の実力

2015年09月03日 11時00分更新

文● 飯島範久 図版●shigezoh 編集●村山剛史/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

軽量鉄骨の家でも通信の安定性がアップ!

iPhone 6でアプリ『SPEED TEST』(http://ookla.com/)で計測。これだけ出ていれば、特に問題ない

 早速、iPhone 6から接続して速度ベンチを測ってみた。もちろん11acでの接続だ。仕事部屋はルーターから直線距離にして6mぐらい。ただ壁に囲まれているのであまり電波状況はよくない。

 そこで速度ベンチアプリで計測したところ、概ね下り160Mbps、上りが170Mbpsという結果だった。

 外部サーバーとの速度計測なのでバラつきはあるが、いままでの環境と同じぐらいの値。また、ビームフォーミングをオフで計測してみると、概ね下り150Mbps、上りが170Mbpsなので、筆者の環境では効いているかどうかは判断がつかなかった。

 続いて、筆者のいちばんの問題だったnasneからのテレビ映像をPS Vitaで見る環境だが、これは明らかに改善された。

 PS Vitaのネット接続テストで計測すると、下りが概ね15Mbpsで、いままでの環境と大差はないのだが、通信の安定性が増したためか、途切れることがほとんどなくなった。これはうれしい。サッカーのゴールシーンなど、いつもいいところで切れて見られず、涙していた日々ともこれでおさらばだ。

PS Vitaはどうもアンテナが弱いらしく、ルーターから離れた位置だとnasneの動画を見るのが辛い

 さて次はフィルタリングだが、Windows 10には子供向けフィルタリングの時間制限機能が搭載されたものの、こちらは利用しているPCの制約がある。

 一方、『WRC-1900GHBK-A』に内蔵されている「こどもネットタイマー2」のフィルタリングは、接続した機器に対して働くので、こちらのほうが確実にコントロールできる。

 このフィルタリングがどのくらいのものか試してみたかったが、試作機をお借りしたのでパッケージ内にライセンスキーが同梱されていなかった。こちらは機会があったら試してみたい。

 ということで、今回は新ルーター『WRC-1900GHBK-A』をひと通り試してみたが、やはり安定した通信環境は重要だとあらためて感じた。

利用する環境に合わせて選べる3タイプ

 今回紹介した『WRC-1900GHBK-A』のほかに、11ac準拠で最大867Mbps(理論値)に対応した『WRC-1467GHBK-A』、11n/g/b準拠で最大600Mbps(理論値)に対応した『WRC-600GHBK-A』もラインナップされている。

 『WRC-1467GHBK-A』は接続台数が少ない人向き、『WRC-600GHBK-A』はac非対応の機器しかなく、ゲーム機接続が中心の人向けだろう。利用する環境によって選択しよう。

『WRC-1467GHBK-A』は、5GHzのアンテナが2本、2.4GHzは4本という構成。そのほかは『WRC-1900GHBK-A』と変わらない

『WRC-600GHBK-A』は2.4GHzの4本のみ。光回線でも十分活用できるスペックだ

 近々ADSLが廃止される話も出てきている。通信環境を見なおしたときギガ回線で11ac機器が主流になることを考えたら、それに見合ったルーターを導入すべきだろう。今回紹介した製品は、それにふさわしい製品といえよう。

WRC-1900GHBK-Aの主なスペック
無線LAN規格 2.4GHz帯:11n/g/b、5GHz帯:11ac/n/a
伝送速度(理論値) 最大1300Mbps(11ac)
アンテナ(本数) 内蔵アンテナ8本(5GHz帯:送信×3、受信×4/2.4GHz帯:送信×3、受信×4)
セキュリティ SSID(ステルス設定可)、WPA2-PSK(AES)、 WPA-PSK(TKIP)、WEP(64bit/128bit)、MACアドレスフィルタリング
マルチSSID 対応
設定方式 WPS
LAN端子 WAN×1、LAN×4
ハードウェアNAT 対応
搭載モード アクセスポイントモード、ルーターモード、子機モード、中継器モード
対応プロトコル TCP/IP(IPv4)
消費電力 7.4W
外形寸法 約幅26×奥行き130×高さ182.5mm(スタンド含まず)
質量 約219g(本体のみ)
対応OS Windows XP/Vista/7/8/8.1/10、Mac OS X 10.5以降、Android 2.3以降、iOS 7.0以降
その他 UPnP対応、IPv6パススルー対応、PPPoEパススルー対応

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

 
注目記事