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倶楽部のAV特集 第28回

「標準ズーム」「望遠ズーム」「広角ズーム」「明るい単焦点レンズ」それぞれでランキング

デジタル一眼カメラ コスパいいレンズはどれ? (1/4)

2018年01月12日 17時00分更新

文● 周防克弥 編集●ハシモト/ASCII編集部

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 デジタルカメラを買う時にまずどのカメラがいいのかをチェックするのは当たり前だが、実はもう1つ重要な事がある。

 それはレンズだ。最初にカメラ本体が気に入ってこのデジカメがほしいと感じた場合は別として、なんとなくデジカメが欲しいとか、必要になったがどれを選べばいいかわからない場合に一旦カメラ本体からレンズやシステムに目を向けてみるのは重要だ。

 カメラ本体が低価格で売られていて、思わず買ってしまったものの、交換レンズの価格が高くてきっとレンズしか持っていない。というユーザーは少なからずいる。

 本特集ではレンズに注目し、コスパのいいレンズがあるのはどのメーカー(マウント)かを見ていきたい。

目次

以下、ASCII倶楽部会員限定公開

  • 望遠ズーム、コスパがいいのはパナソニック、キヤノン、ペンタックス
  • 広角ズーム、コスパがいいのはペンタックス、キヤノン、オリンパス
  • 明るいレンズ、コスパがいいのはペンタックス、パナソニック、キヤノン
  • マウント別、今おススメのデジタル一眼

 レンズと一口に言っても広角レンズや望遠レンズまで様々な種類がある。今回は大まかに「標準ズーム」「望遠ズーム」「広角ズーム」「明るい単焦点レンズ」に分けてリストアップし、その中から価格的にお買い得感高めなのを重視したコストパフォーマンスの良さそうなレンズをピックアップして、順位をつけてみた。

 また、1番コスパがいいと思われるレンズについては実際に撮影サンプルを掲載する。

 なお、今回の前提として、ただ低価格なレンズを選んでいるわけではなく、スペックとコストのバランスがいいと思われるレンズを選んでいる。

 センサーサイズが大きくなれば当然レンズの製造コストも高くなる。このため、フルサイズやAPS-Cは不利だ。

 「フルサイズでコスパがいいのは~」という区切り方をすれば当然別の結果が出てくるが、今回はあくまでレンズの種類で区切っている。

 デジタル一眼を買ううえで、今後どのような種類のレンズが必要になりそうで、そのコスパはどうなのかを判断いただく記事となる。

記事掲載当初、タイトルが適切ではありませんでした。お詫びして修正いたします(2018年1月23日)

標準ズーム、コスパがいいのはパナソニック&オリンパス

1位:パナソニック LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.

4万2000円

税別希望小売価格は4万2000円

2位:オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

税別希望小売価格は4万2000円

税別希望小売価格は4万2000円

3位:パナソニック LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm/F3.5-5.6 ASPH./ POWER O.I.S.

税別希望小売価格は4万7500円

税別希望小売価格は4万7500円

 カメラにセットでついてくることの多いのがこの標準ズーム。一般的には広角の28mmあたりから中望遠の100mmあたりまでをカバーする3倍程度のズームレンズが標準ズームと呼ばれる。

 標準ズームは大まかに、キット用の安価なレンズと性能を追求したレンズの2つに分けられる。

 キット用のレンズは明るさを抑えめにして口径を小さくし、本体サイズを軽く小型化しているが、性能を追求しているほうではズーム全域で開放F値F2.8になっているレンズが多い。

 安価な標準レンズは単体では2~3万円前後で購入可能なのが多いが、大口径の24~70mmF2.8などは20万円以上するものもある。ということで各メーカーの標準レンズのラインナップと価格をまとめてみた。

 APS-Cサイズの場合はだいたい表記してある焦点距離を1.5倍に、マイクロフォーサーズ(パナソニックとオリンパス)は表記してある焦点距離を2倍にすることでだいたい35mm判の焦点距離になる。

 キット用のレンズも含まれるので各メーカー数が多い。やはりフルサイズ用の24-70mmあたりのF2.8通しのレンズが一番価格が高い。

 実は近いスペックのマイクロフォーサーズのレンズ、パナソニックの「LUMIX G X VARIO 12-35mm / F2.8 II ASPH. / POWER O.I.S.」やオリンパスの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」がキヤノン、ニコン、ソニーの同スペックレンズの半額以下だ。

 というわけで、結果的にはパナソニック&オリンパスとなったが、これはフォーマットサイズによってレンズそのものの大きさも変わるため、当然使用する部材の量や大きさが関係してくる。

 35mm判と面積比では1/4程度のマイクロフォーサーズでは必要なイメージサークルの大きさが段違いで、当然ながら必要なレンズの直径も変わってくる。フルサイズやAPS-Cはコストが製造かかる傾向にある、ということだ。

「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」の画質をチェック!

「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」

「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」

 では、今回コスパが一番いいと思った「LUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.」を見てみよう。

 35mm判換算で約24mmから64mmまでのズームレンズで、沈胴式を採用していてコンパクトに収納できる。

GH5に装着。カメラが大きめなのでその小ささが目立つ

GH5に装着。カメラが大きめなのでその小ささが目立つ

レンズを撮影可能な状態に繰り出したところ

レンズを撮影可能な状態に繰り出したところ(望遠側)

 収納時や繰り出し時にボタン的な動作は必要なく、ちょっと力を込めて回せばいいのは操作的に楽だ。最大径55.5mm、鏡筒を縮めた状態での全長は約24mm。質量は約70gでとても軽い。

 本体がコンパクトな分、広角側での再撮影距離は約20cm、望遠では約30cmまでとなる。

12mm側

F3.5

F3.5

F4.0

F4.0

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

32mm側

F5.6

F5.6

F8.0

F8.0

F11

F11

F16

F16

F22

F22

 広角、望遠ともに絞り開放からシャープネスが高く解像力が高い。絞ると段々とシャープネスが低下していくので、できるだけ絞らないほうがいいだろう。

望遠側、絞り開放F5.6でオート撮影。最短撮影距離がもうちょっと欲しい所。近づいてもシャープネスは高いままだ。質感の描写性もよく、GH5の高性能な撮像素子の性能を引き出せる実力はあると思える

望遠側、絞り開放F5.6でオート撮影。最短撮影距離がもうちょっと欲しい所。近づいてもシャープネスは高いままだ。質感の描写性もよく、GH5の高性能な撮像素子の性能を引き出せる実力はあると思える

広角側、絞りF5.6でオート。広角側でぐいっと寄って撮影。遠近感を誇張した撮影もこなせて便利だ

広角側、絞りF5.6でオート。広角側でぐいっと寄って撮影。遠近感を誇張した撮影もこなせて便利だ

 次ページ以降(アスキー倶楽部会員向け)では、望遠ズーム、広角ズーム、明るい単焦点レンズについてランキング。さらに、おすすめのデジタル一眼本体についても紹介していく。

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