ECSが都内で新製品発表会を開催し、9月発売予定の超小型PC「LIVA」の新モデル「LIVA X2」、「LIVA Core」、およびNUCサイズの「mPC」を発表した。
Windows 10 Homeを搭載した4K出力対応の
「LIVA X2」
「LIVA X2」(リバスクウェア)は、“Braswell”こと「Celeron N3050」(ベース1.8GHz、ブースト時2.18GHz)を搭載した小型PC。HEVC(H265)でフォーマットされた動画もハードウェア再生支援で滑らかに再生できるのが特徴だ。
製品には、eMMCストレージ、DDR3Lメモリー、ギガビットLAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Blutooth 4.0を備え、HDMIとD-subの同時出力によるデュアルディスプレーに対応する。
また、基板はM.2スロットが用意されているので、ストレージを増設することも可能だ。本体サイズは156(W)×83(D)×51(H)mmで、重量は約560g。
ラインナップは、メモリー4GB/eMMC 64GBの「LIVAX2-4/64-W10」、メモリー2GB/eMMC 64GBの「LIVAX2-2/64-W10」、メモリー2GB/eMMC 32GBの「LIVAX2-2/32-W10」の3種類。
9月6日発売予定で、予価(税抜)は順に、3万3800円前後、2万9800円前後、2万5800円前後。
Core M搭載のファンレスベアボーン
「LIVA Core」
「LIVA Core」(リバコア)は、“Broadwell-Y”こと「Core M-5Y10c」(ベース800MHz、ブースト時2GHz)を搭載した小型ベアボーンキット。
ギガビットLAN、IEEE 802.11ac無線LAN、Blutooth 4.0を搭載し、M.2 2280規格のスロットとMicroSDカードスロットも備える。映像端子はHDMI×2で、同時出力によるデュアルディスプレーにも対応する。サイズは136(W)×84(D)×38(H)mmで、重量は約420g。
ベアボーンキットとはいえ、4GBのDDR3Lメモリーがあらかじめ搭載されているので、ユーザーは別途ストレージとOSを用意するだけでいい。9月下旬発売予定で、予価は4万9800円前後(税抜)。
非接触充電とNFCに対応した小型デスクトップ 「mPC」
スマートフォンなどの非接触充電とNFCに対応した、NUCサイズの小型デスクトップPCが「mPC」だ。CPUはインテルのBay Trail-Mを搭載し、メモリーはDDR3LのSO-DIMMに対応する。2015年末に発売予定で価格は未定。
システム向けのカスタマイズLIVA
LIVAは、基板単体(BAT-MINI)による、システム向けカスタマイズも可能となっている。例えば入出力端子の変更や、GPIO(マイコン制御)端子の増設、BIOSYNTHESISのデフォルト値やロゴの変更などができる。発表会では、それらのカスタマイズ実例がいくつか紹介された。
※お詫びと訂正:「Core M-5Y10c」のスペックに誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2015年8月22日)