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国産クラウドのチャレンジ!「IDCFクラウド」徹底解剖 第2回

エンジニアの経験を元に使いやすさを徹底追求!

IDCFクラウドの「感動できるUI/UX」はこうして生まれた

2015年07月31日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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IDCフロンティアのクラウドサービス「IDCFクラウド」の売りの1つは、使いやすさを徹底的に追求したUIだ。ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC時代からIDCフロンティアの技術開発を手がけてきた同社 技術開発本部 UX開発部 部長/クラウドアーキテクトの寺門典昭氏に、UI/UXへのこだわりを聞いた。

データセンターからクラウドまで「こだわり」を集積

 データセンターからクラウドへ、さらにデータの集積地へとそのフィールドを拡げているIDCフロンティア。商用製品の組み合わせのみならず、自社開発のコンポーネントを大きく取り入れたIDCFクラウドは、国産プロバイダーとしてのこだわりがぎゅっと凝縮されたクラウドサービスになる。そのこだわりの一端をうかがえるのが、クラウドサービスを操作するコントロールパネルのUIである。

 IDCFクラウドのUIを設計・開発している寺門氏は、ケーブル・アンド・ワイヤレスIDC時代から長らくデータセンターのインフラ設計・開発に携わってきた人物。UI/UX専属でやってきたわけではない。ネットワーク機器やファイアウォール、ロードバランサーなどの機種選定や検証、パフォーマンステスト、これらを用いたサービス開発などを長らく手がけてきた。「お客様がサーバーを持ち込むコロケーションの時代から、なるべく入館しないでセットアップできるようにするとか、付加価値になるようなサービス作りをやってきました」と寺門氏は語る。

技術開発本部 UX開発部 部長/クラウドアーキテクト 寺門典昭氏

 その後、時代はクラウドに移り、寺門氏も2009年からHyper-Vベースのクラウド開発に携わる。「エンジニアは2人からスタートし、とにかく早く市場に出したいと思って作りました。単にハイパーバイザーだけあればOKという話ではないので、ストレージやネットワーク機器も導入して、マルチテナント環境を構築した。パブリックIPアドレスの枯渇問題もあったので、NAT環境も苦労しましたね」(寺門氏)。

 そして、2011年からは新たなクラウドプラットフォームとしてCloudStackにチャレンジし、いち早くサービスもリリース。その後、CloudStackのバージョンアップと同時に、ユーザーインターフェイスの刷新を経営層に提案したという。「国内でいち早くCloudStackベースのサービスを提供できたが、その後他社が追従してきたこともあったので、CloudStack単体では差別化が難しくなってきた。だから、ユーザーが直接触るUIの部分を、われわれの差別化要素にしたいと訴えた。シンプルで、スピーディで、アップデートも早いものを提供したいと考えました」(寺門氏)という事情だった。

“寺門流”を突き通したユーザーインターフェイス

 「とにかく2014年10月に出すということだけ決まった」とのことで、リリースから半年前の2014年の4月末、寺門氏をはじめとするIDCフロンティアのチャレンジが始まった。一大プロジェクトのため社内の開発リソースだけでは足りず、外部の力も借りるため、リリース日が決まったその日に寺門氏は、知り合いの開発会社に打診。厳しいスケジュールのため、断る会社が相次いだ中、1社だけ「やりましょう」と答えるパートナーがあり、そことプロジェクトを組み、開発がスタートしたという。

 正直、従来のIDCフロンティアのコントロールパネルは、使い勝手がよいわけでもなく、ユーザーからも改善の依頼が来ていたという。「たとえば、仮想マシンってステータス(稼働中や停止中)によってできる操作が違う。でも、可能な操作だけが並んでいたので、実際にシャットダウンとかしないと何ができるかわからなかったんです」と寺門氏。操作の導線やボタンの位置など、操作をわずらわせる部分もあり、これを解消する必要があった。

「操作の導線やボタンの位置など、操作をわずらわせる部分もあり、これを解消する必要がありました」(寺門氏)

 では、こうした課題を解消し、「感動できるUI」にするにはどうすればよいか? 寺門氏が考える理想のUIは、とにかく使う人にイライラさせないこと。そして、気持よく操作してもらえること。「繰り返し作業が嫌いなんです(笑)。僕がいらつく方なので、とにかくユーザーにいらつかせたくない」とのことで、無駄を徹底的に排除し、シンプルで迷わない画面設計にした。「UI/UXに関しては、いろいろ意見が出てきて、集約できない。時間もないし、今回は全部自分で決めさせてくださいと宣言しました。僕自身がひまさえあればWebサービスにサインアップしているので、よく作られているところ、いらつくポイントがわかります」とのことで、日頃から積み重ねた経験や知識を活かした寺門流となっている。

IDCFクラウドのUIのこだわりを画面でチェック

 ログイン後の仮想マシンの画面には、左側にサイドメニュー、上部のグローバルメニューにはサービス選択や通知一覧、サポート、中央に作成された仮想マシンが並ぶ。仮想マシンの数、ボリューム、ネットワーク転送など必要な情報が掲出されており、一覧性も高い。さっそく画面を見ながら、こだわりポイントをレクチャーしてもらおう。

ログイン後のIDCFクラウドのコントロールパネル。仮想マシンが並ぶ

サービス選択ではIDCFクラウドや最新の「RDB」や「DNS」「コンテンツキャッシュ」のほか、MackerelやGrowthCash、SendGridなどの提携サービスも用意されている

(次ページ、こだわり① 「めちゃ楽ガイド」で操作は迷わない)


 

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