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データを中心とした本当の意味でのデータセンタービジネスへ

GPUコンピューティングも発表!IDCFの新社長が戦略を披露

2016年07月29日 07時00分更新

文● 大河原克行 編集●大谷イビサ

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7月28日、IDCフロンティアは、同社の事業戦略について記者会見を行なった。今年4月に社長に就任した同社・石田誠司社長は、2019年までの売り上げ成長率を50%増とする成長戦略を打ち出したほか、現在の1万アカウントを、2019年には、10万アカウントを目指す計画を明らかにした。

データセントリックなプラットフォームを推進

 事業戦略説明会では新たに「データ集積地構想」を打ち出し、「サーバーを預かるサービス、切り売りするサービスという、サーバーセンターのビジネスから、データを集積し、データをマネージするといった、データを中心とした、本当の意味でのデータセンタービジネスに移行していく」とした。

IDCフロンティア 石田誠司社長

 「IDCフロンティアでは、今後、データを中心としたサービスを続々と提供していくことになる。まずは、2016年第3四半期(2016年10~12月)にディープラーニングプラットフォームの提供を開始する」と石田氏は語った。

 データ集積地構想においては、「クラウドアライアンス」、「エコアライアンス」、「ビッグデータ」、「データエクスチェンジ」という4つの象現を基本戦略におき、「Data Centric Cloud」をキーワードに展開していくことになるという。

Data Centric Cloudを目指した2016年度のリリース計画

 「これまでの優位要素であった起動速度が速い、ワンコインで利用でき、DDoS対策などのセキュリティに強いといった点は、当たり前のものとして再定義し、膨大なパワーによる計算能力、超大容量のストレージを提供し、それらをシームレスにつなぐ、超高速ネットワークによって、データセントリックなプラットフォームを提供していくことになる」と述べた。

 また、石田社長は、「データ爆発におけるパラダイムシフトが起きているものの、ITインフラが足かせになって企業の成長を妨げてはいけない。つまり、ITインフラも変革の時期にはいっており、Next-Gen(次世代)に舵を切らなくてはならない。IDCフロンティアは、2014年10月のIDCF Cloudのリリース以降、機能を拡張しており、ITインフラ事業者としてのフルスタックサービスを提供できる環境が整い、国内ITインフラ事業者として確固たる地位を確立した。890Gbpsのネットワーク環境を実現し、ナンバーワンを獲得している。創業以来、30年間にわたって、ネットワークにこだわり、データを活用するためのファシリティを持っている。機動力のあるサービスを提供できるのが当社の特徴であり、データ集積地を支えるプラットフォームをデザイン、構築、運用できるユニークな存在である」などと語った。

 データセンターの増設については、2016年10月に白河4号棟が竣工予定であるほか、北九州6号棟が2016年12月に竣工予定だという。また、北九州7号棟の建設を計画中であることも明らかにした。

GPUコンピューティングサービスを2016年の第3四半期からスタート

 また、NVIDIAのGPU「NVIDIA Tesla GPUアクセラレータ」を搭載した高性能GPUコンピューティングによるクラウドサービスを、2016年第3四半期(2016年10~12月)から提供する。

GPUコンピューティングを2016年第3四半期(2016年10~12月)から提供

 ディープラーニング向けに開発されたNVIDIAのGPUは、逐次処理用に最適化された数個から数10個のコアからなるCPUに対して、並列作業を効率よく処理する数1000のコアが搭載されており、大量のデータ処理においては、CPUで処理する場合に比べて最大10倍の速度での高速処理が可能となる。

 ディープラーニングに不可欠である高度な処理能力を発揮する最上位の仮想マシンとして提供。これまでの最上位タイプのhighio.5XL128に比べて、20倍の演算処理能力を実現するという。IDCF Cloudのメニューのひとつとして選択できる。

 IDCフロンティア カスタマーサービス本部プラットフォームエンジニアリング部クラウドグループグループリーダーの菊石謙介氏は、「ディープラーニングでは、膨大なデータ処理が求められており、いままでと違うワークロードとなる。現在の処理能力では、学習処理に時間がかかっており、いままでにない演算能力を提供する必要がある。新たなサービスでは、当たり前ではない速さを実現するものであり、飛躍的な時間短縮が可能になる」とした。メモリ容量は128GBで、利用料金は未定。従量料金を採用する予定だという。

IDCフロンティア カスタマーサービス本部プラットフォームエンジニアリング部クラウドグループグループリーダーの菊石謙介氏

 エヌビディア マーケティング本部エンタープライズマーケティングマネージャーの佐々木邦暢氏は、「現在、NVIDIAが注力しているのが人工知能。ディープラーニングが人工知能を劇的に進化させた。それを支えるのがGPUである。ディープラーニングの環境においては、NVIDIAでは、GPUそのものを提供するだけでない。GPUプラットフォームの上に、ディープラーニングSDKを提供し、さらに、フレームワーク、アプリケーションまでを提供する環境がある。Pascal世代のGPUであるTESLA P100を、ぜひ、IDCフロンティアにも採用してもらいたい」とした。

TESLA P100を手に持つエヌビディア マーケティング本部エンタープライズマーケティングマネージャーの佐々木邦暢氏

 さらに、ファイルストレージサービスを、2016年第4四半期(2017年1~3月)に提供。データの蓄積や処理データへのアクセス、結果の蓄積を、同じストレージ領域を簡単にマウントして利用でき、IDCフロンティアのデータセンター内のすべての環境から、簡単にアクセスが可能になり、クラウドへの移行も、スムーズになるという。

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