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国産クラウドのチャレンジ!「IDCFクラウド」徹底解剖 第2回

エンジニアの経験を元に使いやすさを徹底追求!

IDCFクラウドの「感動できるUI/UX」はこうして生まれた

2015年07月31日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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こだわり⑩ 2段階認証の標準搭載でセキュアに利用

IDCFクラウド利用時の認証も、スマートフォンを用いた2段階認証が利用できる。スマートフォンにGoogle Authenticatorなどのアプリをインストールし、カメラを使って画面上のQRコードを撮影。これによって生成された6桁の認証コードを入力することで、セキュアなログインが可能になる。端末情報を保存することができるので、自分専用の端末であれば次回以降のログイン時に認証コードを省略することが可能だ。

モバイルアプリを用いた2段階認証が可能

こだわり⑪ 2段階認証をチーム内で強制できる

IDCFクラウドでは2段階認証の利用を強制適用できる。「2段階認証が有効になったユーザーは大丈夫でも、ほかのユーザーがハッキングされると意味ないですよね。IDCFクラウドでは他のユーザー全員に2段階認証を強制適用して、セキュリティの穴をなくします」と寺門氏はアピールする。

こだわり⑫ 仮想マシンごとに消費税!コスト按分も容易

ビリングに関してもこだわっている。仮想マシン選択の際も、リアルタイムに請求金額が出てくるほか、仮想マシンごとの利用料をCSVファイルで出力することも可能だ。「アカウント内で複数のサービスを使う場合に、コスト按分したいという声があるんです。その時に個々に料金や税が算出できないと難しい。仮想マシン単位で消費税を算出し端数を切り捨てているので、消費税は料金合計の8%になってないんです」(寺門氏)と芸が細かい。

「ビリング」では仮想マシンなどの項目別に料金を表示

仮想マシンごとの利用料をCSVファイルで出力できる

こだわり⑬ ビリングユーザー設定可能。もちろん銀行振り込みもOK!

IDCFクラウドでは、パワーユーザー、一般ユーザーのほか、仮想マシンなどのリソースを直接触ることのできないビリングユーザーという請求担当専門の管理者を作ることができる。子会社でオペレーションを行ない、本社で請求を担当するといったエンタープライズの利用においては、実情にあった運用ができるわけだ。クレジットカードのみならず、銀行振り込みの利用も可能なのはうれしい点だ。

こだわり⑭ 安心のリソースリミット

IDCFクラウドでは利用数の上限を設定するリソースリミットがある。仮想マシンだけではなく、CPUコア、メモリ、パブリックIPアドレス、ボリューム、プライマリ/セカンダリストレージ、テンプレート、スナップショットなどの各リソースを制限できる。利用数を増やしたいときは、画面の「リミット変更申請」ボタンから申し込めばOK。「不正なユーザーがいつの間にかいっぱい作ってた。意図しない大量なリソースを作ってしまった。ということもなくなります。また、仮想マシン作成画面ではこのリミット値から、作成可能なVM数を自動で計算しています。リミット数に達していることに気づかずに作成失敗を繰り返すことを防止しています」(寺門氏)。

不正利用を防ぐためのリソースリミット

インフラとUIの一体感で使いやすさを実現

 さて、IDCFクラウドのUIとこだわりを見てきたが、いかがだろうか? こうしたユーザー目線の設計思想はインフラ作りに携わってきた過去の体験に大きく裏打ちされている。「ロードバランサーのバーチャルIPアドレスを共有するホストの情報とか、当時はExcelで手動管理していた。なので、アプリケーションをイチから開発して、コンフィグを自動的に流し込みレポートサイトで見られるようにした。加えて、ロードバランサーが処理するトラフィックを自動収集してリアルタイム表示させるようにもした」(寺門氏)といった経験もあり、省力化とより良いものを作ってきたというのがポイントだ。正直1つの画面遷移もなく、仮想マシン10台をパパっと作れてしまうのは、ちょっと驚いてしまう。

 もう1つはUIの開発と共に、インフラまで刷新している点が大きい。当初、IDCFクラウドはUIのみを変更する予定だったが、設計段階においてCloudStackの最新バージョンを動かすインフラに関しても一気に刷新することになった。「既存のインフラで課題になっていた部分を改善することや、キャパシティを引き上げなければならなかった。インスタンスサイズもユーザーの動向で変わるので、CPUやメモリ、ストレージ処理性能の割合も最適化する必要があった」(寺門氏)とのことで、性能や拡張性などを大幅に引き上げることになったという。

 厳しいスケジュールの中だったが、UIとインフラと一体感を持って作り上げたことで、結果的にIDCFクラウドではパワフルなインフラを使いやすく仕上げることができたようだ。「サインアップのときにネットワークをバックグラウンドでセットアップして最初に作成する仮想マシンでも20秒起動を実現できました。20秒起動の最速を謳っているのに、初回だけ1分以上かかるとかかっこ悪いですからね。インフラとUIの組み合わせで、こうした速さにもこだわっています」(寺門氏)とのことで、ストレスなくクラウドを利用できるという。

「最初に作成する仮想マシンでも20秒起動を実現できました」(寺門氏)

 UIに関しては、ユーザーの操作ログやSNSの反応を見ながら、改善を加えている。「SNSは真面目に拾っています。全体の整合性を保つのも大切にしていますが、ユーザーもわかっている方が多く、鋭い指摘をしてくれるので、本当にありがたい。たとえばSSH Keyの注記ロジックを加えたのは、ユーザーの声からですね。今もSNSからの実装が複数進んでいます」(寺門氏)とのことで、ユーザーとの共創を手がけている。「使いやすさを差別化の武器に」を目指したIDCFクラウドのUIは、今後の改善も期待できそうだ。

■関連サイト

ロケ地:サロンラシーヌ 新宿曙橋

(提供:IDCフロンティア)

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