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オンライン宿泊予約サイト「Booking.com」の日本法人ブッキング・ドットコムは7月28日、表参道オフィスでメディア向け事業説明会を実施。スマートフォン向けアプリの国内提供を開始するなど、日本における施策について発表した。
旅行業界にモバイルの波が来ている
登壇した勝瀬 博則氏(ブッキング・ドットコム・ジャパン 日本地区リージョナル・マネージャー)は、「ユーザーの86%が、スマートフォンを使って宿泊予約をしたいと思っている」というBooking.comの調査結果を報告するとともに、「日本の旅行市場にはモバイルの波が来ている。48時間以内の直前予約のうち、およそ半数はモバイル端末で行なわれている」と説明した。
モバイルの施策として、急な直前予約に特化したというアプリ「Booking Now」を、7月28日からAndroid向けにリリースしたことを発表した。2015年2月から先行してiOS版の提供を開始しており、Apple Watchでも利用できる。Apple Watchアプリ初にして唯一の宿泊予約アプリがBooking Nowであるとしている。
ユーザーがあらかじめ設定した予算や条件(Wi-Fiや朝食などの有無)をもとに、現在地に近いおすすめの宿泊施設を提案するというもの。アプリは無料で利用できる。
2015年はBooking.comの飛躍の年に
アプリの発表に続き、勝瀬氏は「2009年のブッキング・ドットコム・ジャパン設立から6年かけて土台を作った。2015年は大々的にキャンペーンを展開し、飛躍の年にする」と宣誓した。モバイルの波とともに日本の旅行市場には訪日客(インバウンド)と海外旅行者(アウトバウンド)の波があり、旅行に対する機運が高まっているのだという。
Booking.comは訪日客と日本人向けどちらにも強みがあるという。ここ3年の円安傾向により訪日客が増加し、Booking.comによる総客数ランキングでも、日本の順位は10位となった(2012年は32位)。反対に、ウェブサイトは5000万件の外国語レビューをスタッフが翻訳するなど日本人向けのローカライズも徹底させている
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