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モバイル端末同士の情報交換やデジタルサイネージなどにWi-Fiの利用を大幅に広げそう

デバイス同士が互いに相手を見つけ、すばやく接続できる新Wi-Fi「Wi-Fi Aware」

2015年07月15日 17時53分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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Wi-Fi Aware

 Wi-Fi Allianceは7月15日、ユーザー間でのWi-Fi通信といったWi-Fi利用を大幅に拡充させるアプリケーション「Wi-Fi Aware」を発表した。

スマホゲームの対戦相手を探していれば、電車の中で合った人とその場で対戦開始できたりする 

 Wi-Fi機器としての認定であるWi-Fi CERTIFIEDの新機能。Wi-Fi Aware対応機器であれば、機器同士がWi-Fi接続先を探す際にWi-Fi接続が確立される前にメッセージを送受信する。機器に設定した情報により、役に立つサービスや共有したい情報を持っているWi-Fiネットワーク(もしくは別のモバイル端末)があれば、それをユーザーに通知し、ユーザーがアプリを起動して本格的に接続を確立、サービス利用や情報共有が可能になるというもの。

看板などに設置した機器から地図の情報。デジタルサイネージで広く利用されそうだ 

 常時稼働ならば固有識別名を用いて近くの接続サービスを発見、スリープ時にも高い電力効率で動作するという。端末上で接続先を調べて接続、あらかじめ登録したWi-Fiスポットにのみ接続するといった従来のW-Fi接続ではなく、パーソナライズされたWi-Fiサービスにユーザーが意識することなく端末が自動接続、またはインターネット接続なしにスマホ同士がショートメッセージを常時受け渡すようなさまざまな応用が考えられる。

イベント会場で「誰か写真撮って共有して」や、美術館で絵の情報を見スマホで確認できるなど、使い方はさまざま 

 半導体メーカー各社がWi-Fi Aware機能用チップ供給を予定しており、かなり早い時期に対応スマホが登場してくると予想される。

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