JBLのお遊びマインドを感じる箱型デザイン
JBL GOは、外観だけを見ていると、昔の小学校の教室に設置されていたような四角い単純な木箱型の校内放送用スピーカーに見える。昨今は変に外形デザインに凝った曲線モノの商品が多いが、音楽再生装置として納得のいくデザインは四角い箱型に決まっている。
本来なら木目調でクラシカルな外観が似合いそうなJBL GOだが、カラフルなカラーモデルを複数用意して、ポリカーボネイトの本体にマットな塗装を施し、工業製品には珍しい「ティール」なんていうカラー名称をつける辺り、同社のお遊びマインドが露骨に出ていてなかなか楽しい商品だ。
同梱物は、充電のためのオレンジ色のUSBショートケーブルと取説をはじめとする数多くのドキュメント類。JBL GOの本体サイズは幅83×奥行き31×高さ68mm、重量は130gで、男性の手のひらにちょうど乗るサイズだ。
前述したようにポリカーボーネイト製の本体は、マット系の表面塗装がされており滑りにくく、指先で持っていても気持ちのいい感触だ。40mmサイズのフルレンジスピーカーが内蔵されており、出力は3.0W。リチウムイオンポリマー充電池で約5時間の音楽再生が可能だ。100%充電には一般的なUSB規格の0.5Aで約90分かかる。
前面のスピーカーグリルには、小さな穴が多数空いたパンチングメタル系の素材が採用されており、クラシカルかつチープな雰囲気をカラフルなカラーリングで補完し、極めて魅力的な現代風デザインに仕上げている。
コントロール系のボタン類はすべてボックス上面に集中配置されており、スピーカーボックス正面に向かって左から、電源ボタン、Bluetoothボタン、音量ボタン(-)、音量ボタン(+)、ハンズフリー・コントロールボタン(受話器アイコン)の順に並んでいる。
本体右側には上から、3.5mmステレオミニプラグのオーディオ入力端子、microUSB充電端子、内蔵マイクロフォンの3つが縦に配置されている。本体左側には、JBL GOをぶら下げて持ち歩くためのストラップホールが用意されている。
面白いこだわりが感じられるのはJBL GOの底面に普通では読めないくらい背景に溶けこむような感じで印刷されたスペックや許認可系の大量のテキストだ。そして、底面の四隅にはほとんど意味がなさそうで、実はいろいろ効果がありそうにも思える極めて小さな脚(小さな出っ張り)が取り付けられている。
次ページへ続く、「スマホ、タブレット、PC……6機種と接続を試す」
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