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情報の取り扱い説明書 2015年版 第6回

個々の編集力が求められる

アップルも情報遮断の時代、情報をうまく受け取る4つのポイント

2015年07月14日 09時00分更新

文● 高橋幸治、編集●ASCII.jp

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ネットのソーシャルメディア、リアルのソーシャルメディア

 続いて2の『メディアの液状化の進行により、例えば「ソーシャルメディア的」なものは案外ソーシャルメディア以外の場所にある』点について述べていきたいと思う。

 本連載の第1回で「メディアの液状化」の話をしたが、個人的な体験として、2014年、MITメディアラボ所長の伊藤 穰一さんやゲームクリエイターの水口 哲也さん、エイベック研究所代表取締役の武田 隆さんなどと、元札幌市立大学デザイン学部教授・武邑 光裕先生の「武邑塾」を企画/運営した際、「このイベントって、規模は小さいけれどもめちゃめちゃ良質なソーシャルメディアなんじゃないか?」と痛感したことがある。

 1年間に9回のセミナーを開催していく中で、参加者との関係が徐々に深まり、有機的かつ有意義なネットワークが形成されていった。

昨年1年間、全9回に渡って開催されたメディア美学者・武邑 光裕先生によるメディア塾「武邑塾」。筆者も発起人として企画/運営に参加。今年は武邑先生が拠点をドイツ・ベルリンに移したため定期的な開催ではないが、次回は10月を予定している。情報は随時「武邑塾」のFBページを参照してほしい(画像をクリックするとFBページにいきます)

 これも1回目の記事に記したことではあるが、メディアの液状化が進行すると、それまで不可分の関係にあると思われていた「メディア」と「コンテンツ」が徐々に乖離し、浮遊したコンテンツがほかのメディアに宿主を変更するという事態がしばしば発生する。

(次ページでは、「あのTEDも「トランスメディア」的なもの」)

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