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アスキースマホ総研 第56回

VoLTE対応でさらに強まったガラホ、新「AQUOS K」はガラケー完成型!?

2015年07月21日 11時00分更新

文● アスキースマホ総研

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見た目や外観は完全にガラケーそのもの
使い勝手もやっぱりガラケーだ!

ガラケーならではのテンキーを搭載。キー配列も使い勝手も従来のガラケーから特に変わらない。背面には液晶があり、時間や着信などを知らせてくれる

ドロイド というわけで、読者の皆さんにはAQUOS Kの実機写真を見ていただいていると思いますが、あらためて語るまでもなく、見た目はガラケーそのものですよね。

ヒンジ部にストラップホールもある。充電/データ通信用の端子はmicroUSBが用いられている

カメラは約1300万画素。防水対応でユーザーによるバッテリー交換も可能

カリー iPhoneの前にも、ノキアのスマートフォン(702NK)を使っていたし、俺がガラケーユーザーだったのはもう10年以上前だから、逆に新鮮というか。さっきドロイドさんに教えてもらったんですけど、カーソルキーの真ん中の丸いのを押すとメニューが表示されるんですよ! これは便利。

スピーディー ガラケー操作の基本中の基本じゃないか! そのメニューで「0」を押したら、自分の番号が表示されたりとか。AQUOS KのUIや使い勝手は完全にガラケーそのもの! すっかりスマホに染まったカリーさんはともかくとして、以前はガラケーを使っていたという人なら、使い方はすぐに思い出せるはず。

カーソルキーの真ん中のボタンを押すと、メニューが表示され、「0」では電話番号が表示。全体的な操作感はサクサクである

カリー それにしても折りたたみ型端末って、楽しいですね。特にパカパカと音を鳴らしながら開け閉めするのが、確実にクセになりそう。ガラケー楽しすぎ。

ドロイド カリーさんなら、必ずそれを言うと思った。個人的にはヒンジ部にワンプッシュオープンボタンがあると、さらにうれしかったですけどね。

カリー でも、スマホに慣れてきっていると、ついつい画面にタッチしそうになりますね。

カリーさんはつい画面をタッチしそうになるが、タッチ操作には非対応。でもそれは決してマイナスな要素ではない

スピーディー 数年前にリリースされたガラケー形状のAndroidスマホでは、タッチ操作にも対応したものがあったけど、AQUOS Kはあえて対応していない。ガラケーの操作体系が前提になっているのに加えて、静電容量式のタッチパネルを搭載しないことで、バッテリーの持ちにもプラスになっているとのこと。

ドロイド バッテリー持ちという部分では、AQUOS Kの標準アプリは終話ボタンを押すと、通信が終了するように作られている。一般的なAndroidスマホとアプリだと、画面では表示されなくなっても、バックグラウンドで通信を続けることがあるけど、AQUOS Kはそうではない。

料金プランについては後述するが、データ通信では2段階定額が利用可能。モバイル通信の利用時はこんな感じで繰り返し注意が表示されたり、通信を制限できたりする。Wi-Fiにも対応している

カリー それはいいですね! あと、これもガラケーでは当たり前だけど、アドレス帳や着信履歴にボタン1つでアクセスできるのはやっぱり便利だなと。それから背面ディスプレー。スマホと違って、すぐに時間が確認できる!

ロック画面を解除しないと時間が見られないスマホと違って、ガラケーの背面ディスプレーは利便性が高い

ガラケーとの一番の差はウェブとカメラ
最新のスマホ用ウェブサービスが快適に利用可能

スピーディー ここまで挙がった要素はどれもガラケーなら当たり前というか、ガラケーの便利さを実現する代表的な機能ものばかり。つまり、AQUOS Kはガラケーなんですよ。OSにAndroidを用いていたとしても。

カリー でも、なぜAndroidベースにする必要があったのですか? 従来型ケータイ用のパーツが不足するという話も見ましたが。

スピーディー パーツだけじゃなく、従来型ケータイのハードウェアでは、性能的にこれ以上機能を拡張しようがないというのも大きいと思う。

ドロイド たとえばウェブ閲覧。ガラケーでは何かを調べたくて検索機能を使っても、その先にあるスマホやパソコン向けのウェブサイトを快適に表示させるには、性能的に厳しい。その点、ハードやOSをAndroidベースにすれば、処理速度やソフトウェアがイマドキのものになり、ウェブサイトの表示速度も現在のスマホレベルになるというわけ。

従来のガラケーではスマホ/パソコン用サイトを見るのはやや辛いものがあったが、AQUOS Kではそれも余裕だ

カリー そういえば、ケータイのフルブラウザーでパソコン用ウェブサイトを見るのって、正直辛かったですね……。データが多いサイトだと、途中で読み込みエラーになったりとか。

ブラウザーの操作では「タッチクルーザーEX」という機能が対応している。これはテンキー部分がタッチパッドのようになるもので、ポインターの移動やタップ、画面のスクロール、ピンチイン/アウトによる拡大縮小などの操作が可能だ

スピーディー ウェブ閲覧が快適というのはCPUの性能だけじゃなくて、4G LTEに対応しているのも大きいよ。通信速度が高速だし、レスポンスもいい。TwitterやFacebookはスマホ版サイトで使えるし、LINEについては専用アプリも用意されている。機能もほぼスマホ版と同等。

TwitterやFacebook、Gmailなどのサービスもスマホ版サイト経由で利用可能

カリー LINEはやっぱりうれしい。地獄のミサワとか貴乃花とかのスタンプが使えるし! 最近の一番のお気に入りは貴乃花のスタンプなんですよ!

LINEアプリがプリインストールされている。スタンプや無料電話など機能は基本的にスマホ版とほぼ同じ

スピーディー 現時点のAQUOS KのLINEでは、有料スタンプが購入できないから、誰かにプレゼントしてもらう必要があるけどね。そのほかのアプリもauスマートパス経由で追加可能。

ドロイド もう1つ、スマホベースで大きく性能が上がったのはカメラ! 1300万画素というスペックだけなら、ガラケーだって大差ないかもしれないけど、実際に使ってみると、起動が速いし、サクサク連写ができたりで全然性能が違う。それからリアルタイムHDR撮影のような、最近のスマホにしかない機能も利用できる。

カメラのサクサクさもスマホレベル。日常的に使う機能だけにこれは大きい

リアルタイムHDRなどの機能も利用可能

スピーディー タブレット/ノートパソコンと、AQUOS Kとの組み合わせもあると思う。テザリングに対応しているから、モバイルルーター代わりになる。テンキーにはテザリング機能を直接オン/オフできる専用ボタンもある。

テンキー一番下の右側がテザリング機能用のキー。下り最大150Mbpsのau「4G LTE」に対応しているため、外出時のパソコン用回線としても十分に使える

カリー 操作性や使い勝手は完全にガラケーなのに、スマホレベルの性能と、スマホならではの機能やサービスもいろいろ利用できる、だから“新世代ガラケー”ってことなんですね。

ドロイド 言いたかったのはそういうこと!

「AQUOS K SHF32」の主なスペック
メーカー シャープ
ディスプレー 3.4型液晶
画面解像度 540×960ドット
サイズ 約51×113×16.9mm
重量 約128g
CPU Snapdragon 400(MSM8926)
1.2GHz(クアッドコア)
内蔵メモリー 1GB
内蔵ストレージ 8GB
外部メモリー microSDHC(最大32GB)
OS Android 4.4
最大通信速度 下り最大150Mbps
テザリング ○(最大10台)
カメラ画素数 リア:約1310万画素
バッテリー容量 1410mAh
FeliCa
ワンセグ
赤外線通信
防水/防塵 ○/×
連続待受時間(LTE) 約660分
連続通話時間(LTE) 約430時間
カラバリ アンバー、クリアホワイト、ボルドー

(次ページでは、「新AQUOS Kでは、3Gケータイライクな新料金が用意」)

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