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佐武宇綺が聞いちゃいます オーディオのココが知りたいです! 第13回

マセラティ クアトロポルテ GT Sが搭載するB&Wスピーカーを体験

佐武宇綺、エンジン音とバイオリンの意外な関係に驚く (2/5)

2015年07月16日 17時00分更新

文● ASCII.jp 聞き手●佐武宇綺
写真●Yusuke Homma(カラリスト:芳田賢明)

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100年の歴史を持つ、イタリアの高級自動車メーカー

佐武 本日はよろしくお願いします! こういった自動車の取材は初めてで少し緊張していたりもするのですが。……まずは“マセラティ”というブランドの位置付けやどういう狙いで製品が開発されているかについて教えてください。

安部 マセラティはイタリアの自動車メーカーです。歴史も古く、昨年100周年を迎えました。マセラティ兄弟がレースカーを作るために創業した会社で、初期のマセラティは、お客様からいただいたオーダーに基づいて、スポーツカーを生産するメーカーでした。レースの世界でも活躍し、1957年にはF1でも優勝しています。

佐武 そうか! マセラティは、作った人たちの名前だったのですね!!

安部 はい。そして現在ではロードカー。つまりサーキットではなく一般の市街を走る自動車に比重を移しています。特徴のひとつは“二面性”です。スポーツカーなのだけれども非常にエレガントだったり、美しさと軽快さが同居していたり、といった点を重視しています。

 その根底にある考え方は“長く乗っても疲れない”ということです。ヨーロッパの富裕層に向けて、遠い道のりを高速で走っても疲れない自動車を作る。そんな経験を重ねてきたわけですね。

佐武 (実車を見て)確かにスポーティだけど、ゴージャスな感じもします。

安部 デザインは流線型のフォルムを意識しています。クルマは平面で構成したほうが手間もコストも抑えられます。板を曲げるためには負荷もかかりますが、そこは手作りの部分も残しながら、非常に大切にしている部分ですね。車内を見ていただくと、内装へのこだわりも感じてもらえると思います。

車内はダークブラウンやグレージュといったシックな色調で統一。ファブリックとレザーのハイグレードな質感も魅力。専用のバッジでイタリアのスーツメーカー・ゼニアとのコラボだと分かる。

佐武 品があってすごくかっこいいです。正面のグリルにあるロゴも特徴的で、おしゃれすぎです。遠くから見ても一発で分かりますよ。

三叉の銛を象った、マセラティのロゴは発祥の地・ボローニャを象徴するもの。

安部 このロゴはマセラティ発祥の地・ボローニャを表す紋章ですね。ボローニャのシンボル、ネプチューンが持つ三叉の銛(もり)をモチーフにしています。

安部 マセラティ家には6人の兄弟がいて、ほとんどがエンジニアだったそうですが、その中に一人だけ画家がいました。彼が考えたロゴだと言われていますね。

後部Cピラー付近のロゴは、スピード感を示す横線があしらわれている。

佐武 すごい、これも兄弟で作ったのですか!

── ネプチューンはギリシャ神話に登場する海の神ですね。ボローニャのほぼ中心にある広場にネプチューンの像が置かれた噴水があります。佐武さんは、ネプチューンって何か分かりますか?

佐武 もちろん知っていますよ~。わたし、『美少女戦士セーラームーン』がめっちゃ好きなので。えっ!? 変なところから得た知識とか言わないでください!!

一同 (笑)

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