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カナデジ〜吉井香奈恵とデジタルカメラ〜 第8回

9nine吉井香奈恵、一眼レフで撮る東京スカイツリー

2015年07月13日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp 写真●鎌田拳太郎

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これであなたも撮影上手! デジカメ基礎知識

リコーイメージングのフラッグシップモデル「PENTAX K-3 II」。レンズは「HD PENTAX-DA 18-50mmF4-5.6 DC WR RE」を装着

 今回登場したカメラは、リコーイメージングの「PENTAX K-3 II」です。有効2435万画素のAPS-Cセンサーを採用した上位モデルのデジタル一眼レフで、「リアル・レゾリューション・システム」とよばれる超解像技術を新たに採用しています。

 従来モデル「K-3」で採用されているローパスセレクターはそのままに、センサーシフト式手ブレ補正機能「SR」の補正効果が従来の3.5段分から4.5段分に向上。内蔵ジャイロセンサーにより、SRをオンにしていても流し撮りが可能となるなど、大きな進化を遂げています。

撮影では望遠ズームレンズ「smc PENTAX-DA★50-135mmF2.8ED[IF] SDM」も使用しています

 AFセンサーには従来機と同じく「SAFOX11」を採用しますが、コンティニュアスAFの追従性が向上したほか、シングルAF時も新型レンズ(DA 18-50RE、DFA 150-450mm、DFA 70-200mm)装着時はより高速に動作するようになっています。

 そのほか、内蔵フラッシュを廃止し、GPS・電子コンパスユニットの機能を本体上部に搭載。これにより、天体追尾撮影機能の「アストロレーサー」を本体のみで実現できるようになっているのも大きな特徴です。

今回のキーワード

・絞り

左がF4、右がF22の絞りで撮影した写真。背景のボケ具合や像のシャープさが変わり、まったく違った印象の写真になっています

 大まかな絞りの機能については記事中で解説しましたが、絞りの設定は画質以外の部分、たとえばシャッタースピードなどにも大きな影響を与えます。

 どんなカメラも、レンズで光を集め、フィルムやセンサーで光を記録することにより写真を作り出しています。光のない場所では写真は撮れないし、光が少ない場所ほど撮影は難しくなります。レンズに入り込む光をコントロールする絞りは、写真にとって最も重要な「光を集める」という作業に直接関わるのです。

 絞りを解放したレンズは、それだけ多くの光を集めることができるので、ある程度暗い場所でも撮影が可能な状態です。そこから絞れば絞るほど、レンズに入ってくる光は少なくなり、暗い場所での撮影は難しくなります。より正確に言えば、撮影自体は可能なのですが、光を集めるために長くシャッターを開けなければならず(シャッタースピードが遅くなり)、手持ちの撮影では写真がぶれる可能性が大きくなります。この性質を理解していないと、夜の街並みをシャープに写そうとして絞ったはいいものの、シャッタースピードが遅くなりすぎてブレてしまう、なんてことも起きるわけです。どうしても絞って撮りたい場合は、ISO感度(撮像素子が光を感じる感度の良さ)を上げるか、三脚を利用する必要が出てきます。

 要するに、絞り優先モード(A)を使って絞りを操作する際は、連動して変化するシャッタースピードにも気をつける必要があると言えます。晴れの日の屋外では絞っての撮影もまったく問題ないですが、曇りの日や夜、屋内での撮影時は、ぶれない程度のシャッタースピードを維持する必要があるでしょう。一般的に、手持ちでぶれずに撮影できるスピードの目安は「1/焦点距離」と言われます。50mmの標準レンズなら1/50、200mmの望遠レンズなら1/200程度を目安にするといいでしょう。

 F1.4やF1.8のように解放F値の低い、いわゆる「明るいレンズ」が重宝されるのは、大きなボケを生み出せるのはもちろん、ある程度暗い場所でもシャッタースピードを稼ぎ、手持ちでブレのない写真を撮影できるからです。また、動きの激しい被写体を扱うスポーツや野鳥撮影などのシーンでも、シャッタースピードを稼げる明るいレンズがよく使われます。

(撮影:編集部)

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