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カフェ・喫茶ショーの注目展示をおさらい

カフェ経営者向け技術がアツい! コーヒー濃度計や人工野菜工場を見た

2015年06月21日 12時00分更新

文● 四本淑三

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90万円から設置できるショーケース型水耕栽培キット

 太陽や土がなくても室内で野菜が作れる時代に!

 室内における野菜工場、その名も「やさいコバコ」。千葉県柏市の建設用設備器材メーカー、三協フロンテアの製品です。トランクルームやユニットハウスなどで知られています。最近では震災復興の仮設住宅で有名かもしれません。

 電気と水を用意しておけば(それと植物の種子や苗)、光、温度、湿度を自動調整してくれるというもの。一度に48株の栽培ができるそうです。

室内にも置ける「やさいコバコ」。お値段90万円ということです

 野菜工場とカフェとどう関係があるのかと言えば「観葉植物として置いて機能する上に、そのまま食べられる」ということだそうです。これを「店産店消栽培システム」と銘打っているあたり、このメーカーの人もやりますな。虫が来ないので農薬もいらないという利点はありますが、単純に野菜として収穫すると割高になるはずなので。

 これは屋外設置タイプで、ドアも付いていて、中は空調が効いています。

このシステムにはさまざまなバリエーションがあるそうですが、ブースのメインに据えてあったのは、駐車場一台分のスペースになるという大型の「やさいばこ」。屋外設置タイプでドアと空調が付いて、お値段200万円ほど

「やさいばこ」の中で育つ野菜。グリーンリーフ、グリーンマスタード、スイートバジル、フリルアイスの栽培が可能ということです

どうやっても食材がおいしくなるはずの低温スチーム蒸気鍋

 油を使わないのでヘルシー、後片付けも簡単というので、主婦に人気のノンフライヤーのような熱風調理器ですが、調理器としての美点は「低温調理」が可能なところにあります。肉ならタンパク質の変性温度近辺で熱すると、得も言われぬうまさに。野菜や果物も低温調理を施すと、甘くなってやたらおいしいわけです。

 それを「蒸し」でやったらどうなるかというのが、元早稲田大学客員教授の平山 一政さんが提唱する「低温スチーミング調理」と、その調理器具。これはもう経験的に言って、どうやったっておいしくなりそうです。

 株式会社アントレックスのブースに展示してあったものは、鍋と電熱器のセットで、設定温度が50度から90度まで、1度単位で可能。タイマーは最長12時間まで。あとはお値段との相談。

これが「平山式低温スチーム蒸気鍋」。蒸し器のような構造で、ヒーターで温めた蒸気を循環させて、鍋の中を一定の温度に保って、食材を長時間蒸す仕組み

下には水とヒーターが。水を捨てるだけなのでノンフライヤーより後片付けは簡単。製品にはさまざまなバリエーションがあるようですが、電熱器と鍋をセットにしたこのタイプは、26cm鍋で4万8600円、30cm鍋で5万6160円

(次ページでは、「パンを撮影するだけのレジにおススメパッケージサービス」)

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