警戒する3兄弟猫と仲良くなる
さて話を戻す。
訪問したとき玄関先で2匹が出迎えてくれた、と思ったら、猫的には違ったらしい。
外で待ち合わせて飼い主のIさんと一緒に訪れたせいか、「あ、帰ってきた」と玄関まで出迎えに来たら、カメラ持った見知らぬ客が一緒にいた、やばい、隠れろ、という感じで、すぐサササッと引っ込んじゃったのである。
それも左右に散って、それぞれ別の部屋に。飼い主だと思って見上げたら目が合ったのが私だった、というそのきょとんとした顔がたまらなくおもしろかったのだが(そうとわかってれば、カメラを最初から手にもって玄関をあけたのに!)、隠れられちゃったらしょうがない。
人に慣れてる子だというのでしばし談笑してると、入れ替わり立ち替わり現れては奥に引っ込みはじめる。これがまた面白い。
好奇心担当の小太郎は顔を出したあと、奥へは引っ込まずお気に入りの台所マットでスタンバイ。
それもなんとトンキニーズのマット。このおうち、猫もののグッズや猫用のオモチャや猫用のベッドやらで溢れてて、猫天国なのだ。
このとき、ほかの2匹はというと、廊下でそっとスタンバったまま、どうしようか悩んでいるのであった。
やがて、それぞれの猫が警戒心と好奇心の狭間で揺れ動きつつ、それぞれ顔を出しはじめてくれて、撮影タイムのはじまりだ。
この小太郎が好奇心担当の末っ子。
私がリビングの真ん中に座ってると、そーっとこっちにやってきて、床においた交換レンズの匂いを嗅いで、そのまま私の方に来てくれるかと思いきや、私を中心に半径0.5mほどの円を描くようにそっと歩いて裏に回ろうとする。
そうなったらこっちのもの。
私の背中側に回ろうとしたところで、えいっ。
無事捕獲いたしました。捕獲じゃないけど、手を出したら案の定頭をすりつけてきたので、そのままマッサージして籠絡完了。
これで仲良くなったので準備完了。あとは遊びながら撮るべし。
というところで、続きは来週。オモチャで遊んだり爪を研いだりベッドで寝たりシャーーッと怒って唸ったり、兄弟模様が見えたりと盛りだくさんの予定です。
最後に肉球写真。珈琲豆肉球。濃い茶色がシティローストの珈琲豆っぽくてついアップで撮らせていただきました。
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筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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