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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第397回

猫宅訪問! 築70年のおうちに溶け込む猫

2015年03月13日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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ベッドの上で撫でられてるロイヤル。逆光だったのでプラスの補正をかけてほわっと。ISO感度はかなりあがっております(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

ベッドの上で撫でられてるロイヤル。逆光だったのでプラスの補正をかけてほわっと。ISO感度はかなりあがっております(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 今、東京で一番贅沢な住まいはといえば「木造平屋一戸建て」である。木造でなおかつ平屋なんてもう新たに建てるなんてすごい贅沢。今回はそんなおうちにお邪魔してきました。

 といっても、築70年なんですけどね。

 そのまま計算すると、1945年。まさに戦争末期。まあ「約70年」としても、第二次大戦中か戦後まもなくに建てた家だそうで、だから安く借りられるんだそうな。

 玄関はもちろん開き戸。大きな窓は付け替えられてるけど、一部の小さな窓は当時のまま。当然リフォームしてはいるのだけど、コマメに修復しながら使われてきたようで、数10年の歴史を感じるのである。いいですなあ。そのままぼーっと寛ぎたい感じ。

 そんなおうちに猫を撮りにお邪魔したのでした。友だちの友だちはみな友だちだの精神にのっとり、友だちの友だちである坊薗さん。お芝居をしておられる方です。

ロイヤルを抱っこする坊薗さん。ロイヤルがちょっといやそうなとこがまた猫らしい。互いに構い過ぎたり甘えすぎたりすることもなく、それぞれ自由に楽しんでる様子(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

ロイヤルを抱っこする坊薗さん。ロイヤルがちょっといやそうなとこがまた猫らしい。互いに構い過ぎたり甘えすぎたりすることもなく、それぞれ自由に楽しんでる様子(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 開き戸をガラガラと開けてお邪魔すると、押し入れの奥に発見。びっくりしてこっちをじっと観てる。

 初対面猫はなかなか近寄らせてくれないので、今回はあらかじめカメラにF2.8と明るい望遠ズームをつけていったのがよかった。

300mmF2.8相当の望遠レンズをつけてそっと狙ってみた。訪問して最初のカットなのでくつろいでるフリしつつ警戒してるのが丸わかり。シャッタースピード優先で(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

300mmF2.8相当の望遠レンズをつけてそっと狙ってみた。訪問して最初のカットなのでくつろいでるフリしつつ警戒してるのが丸わかり。シャッタースピード優先で(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 猫の名前はロイヤルなんとかかんとかかんとか。ロイヤルの後ろに長い、名前が続くのだけど、まあ寿限無ほどじゃない。

 でもすみません、忘れました。坊薗さん、「ロイヤル」とか「ロイ」としか呼ばないから。まあ猫の名前はどんなに凝っても呼ぶときは最初の2~3文字しか使われないの法則にのっとり、ロイヤルにする。

 押し入れのこの場所、ロイヤルが乗っているのは足湯器。この押し入れの上の段にPCが置いてあって、押し入れに向かって足湯しながらいじっているんだそうで、猫にそこでくつろいでくださいと言わんばかりである。

 このロイヤル、人なつこいというよりはワイルド。細かい事は気にしない。そこに誰がいようが自分に害を加えないなら気にしないタイプで、懐いてるわけじゃなので不用意に近づくと逃げられる。気をつけましょう。

 いろんなもので遊んだり、家の中を歩き回ったりと、こっちを気にしつつ遊んでる。

 せっかくなので築70年っぷりが楽しい背景の写真からいこう。

昭和の方にはとても懐かしい浴室。冬の猫が好きな場所でもあるが、ロイヤルはもっぱら水を呑みにくるらしい(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

昭和の方にはとても懐かしい浴室。冬の猫が好きな場所でもあるが、ロイヤルはもっぱら水を呑みにくるらしい(2015年3月 オリンパス OM-D E-M1)

 ここはお風呂場。もう昔の日本の浴室。家を建てた当時は薪で焚いてたのかねえ。今はガスだけども設備は高度成長期の団地によくあったアレそのもの。ロイヤルはここに来て蛇口からポタポタ落ちる水を呑むのが好きなんだそうな。

 水を呑んでたのでそっとカメラを持って近寄ったら、振り返ったのでその隙に。

(次ページに続く、「畳の上にちょこんと座る姿がいい感じ!)」

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