攻殻っぽい研究の独自取材やコンテスト、ハッカソンなど、4つの事業を展開
攻殻の世界を実現!? 「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」とは
2015年06月13日 20時24分更新
説明会では、攻殻機動隊 REALIZE PROJECT 実行委員会 実行委員長で、プロダクション・アイジー代表取締役社長の石川 光久氏が登壇。
石川氏は「攻殻機動隊は25周年を迎えたわけですけど、士郎さんのSFを見る目や攻殻機動隊の物語の設定の強さ、根っこの強さは、2029年に近づけば近づくほど凄さを感じています。50年、100年先も士郎さんが作った攻殻機動隊の思想はずっと活き続けていくだろうと思います。
REALIZE PROJECTは、2つの方向性があると思っています。(ひとつは)今の技術では実現できない攻殻の技術を皆さんと一緒に実現していきましょうというものです。もうひとつは、攻殻の世界にはなく攻殻っぽい技術を探すことです。攻殻機動隊に出てくるような技術をリアライズできればと思っています」と挨拶した。
また、「このプロジェクトに集まった人やアイディア、技術が間違った方向にいかないように、日本の技術や化学が発展するように、事務局が中心となってプロジェクトを進めていきたいと思います。この新たなプロジェクトにご期待ください」と述べた。
攻殻機動隊 REALIZE PROJECTでは、4つの事業を展開
続いて、説明会の進行・デモレーターを担当した攻殻機動隊 REALIZE PROJECT 事務局 顧問/エバンジェリストの西村 真里子氏が、プロジェクトについて説明。プロジェクトは大きく「メディア事業」「インキュベーション事業」「プロジェクト・関連事業」「the AWARD 事業」の4つに分類される。
メディア事業は、攻殻機動隊の世界の5つの要素「電脳」「人工知能」「義体」「機械」「都市」をテーマに、攻殻機動隊の世界に近い技術などをプロジェクトで独自に取材しキュレーションを実施するほか、メディア各社とのタイアップも実施。公式ウェブサイトやfacebookなどのSNSを通じたメディア・ソリューションを展開する。
インキュベーション事業は、未来の研究開発・スタートアップに向けたコンテストやハッカソンを開催。「電脳(人工知能)」「義体(ロボット)」「都市」の3つのテーマでチーム・団体参加の「Contest for REALIZE」、企業家向けの「Pich to the REALIZE」、個人参加の「Hack the REALIZE」で参加者を募集する。
スケジュールは、8月から10月にかけて公募し、10月に神戸でContest for REALIZEを、福岡でPich to the REALIZEを、11月に東京でHack the REALIZEを開催する。
The AWARD 事業では、メディア事業で取り上げた記事の中から、読者の反応が高い記事を厳選し、専門家、原作者・アニメ制作会社などが独自評価軸「攻殻係数」を算出し、「Monthly of REALIZE」として記事化。Monthly of REALIZEの中から攻殻係数の高い企業や団体個人の研究・開発・活動・功績を讃え、年に1度表彰する。
また、インキュベーション事業で開催したコンテストやハッカソンを審査し、テーマごとに優れた作品に攻殻機動隊 REALIZE PROJECTオリジナル記念品を授与するほか、攻殻機動隊 REALIZE PROJECT実行委員会ならびに事務局、協賛各社のVCや事業会社からの開発資金、企業支援などを得られるチャンスを与えるとしている。