ネットワークの未来を描く「Interop Tokyo 2015」レポート 第7回
具体的なソリューションデモでユーザーの関心を惹く
ホワイトリストやフォレンジックでの実用例を見せたアラクサラ
2015年06月12日 17時00分更新
Interop Tokyo 2015のアラクサラブースで展示されたのは、ビルや工場、プラント、発電所などに有効な制御システム向けのホワイトリスト型ソリューションだ。
動作してもよい端末のみ通信を許可するホワイトリスト型のセキュリティ対策は、不正な端末やプログラムを防ぐブラックリスト型に比べて、セキュリティ強度は高いが、リスト管理に手間がかかる。今回展示されたソリューションは、このホワイトリストの作成を通過パケットから自動的に行なうというもの。作成したホワイトリストを元に、AX2500Sは登録された端末間の通信のみ許可するため、セキュリティを確保。低価格で、手軽に導入できるのが売りで、端末の追加、変更などがきわめて少ないシステムに最適だという。会場ではNIRVANA Rapps(日本ラッド)での攻撃の見える化も披露していた。
また、テラビットスケールの通信から特定の通信を選択してキャプチャし、添付ファイルも含めた通信内容をリアルタイムに解析するフォレンジックソリューションも披露された。ユーザーやアプリケーションを特定した選択的なミラーによって、トーテックアメニティのフォレンジック装置「NetRAPTOR」にデータを保存。ポリシーに違反する通信の警告と通信内容の全文検索が実現するという。おもにフォレンジックのサービス化に役立つソリューションとして提案するという。
その他、瞬間的な集中トラフィックを平準化するマイクロバースト対策ソリューションや異なるハイパーバイザーで構成されているラックやデータセンターをAX4600SのVXLANゲートウェイで相互接続するソリューション、IEEE1588-2008 PTPv2(Precision Time Protocol)の高精度な時刻同期ソリューションなども展示。機能やテクノロジーより、具体的な使い方をメインに据えたことで、ユーザーの関心を惹いていた。フルルート対応の仮想ルーター「AXVR(仮称)」も参考出展されており、今後の展開も期待できそうだ。
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