アップルが、開発者向けイベント「WWDC 2015」において、Mac用新OS「OS X El Capitan」(エル キャピタン)を発表した。開発者向けバージョンは本日より入手可能。パブリックベータは2015年7月に配布され、一般的なユーザーは9月に完成版に無償でアップグレードできる。日本語による紹介ページもすでに公開されている。
OS X El Capitanは、検索機能「Spotlight」やウィンドウ管理機能「Mission Control」の強化、ふたつのアプリを自動的に画面を分割する形で表示する「Split View」、Safariの「ページピン」機能などの使い勝手に関する強化と、パフォーマンス強化が目玉となっている。パフォーマンスについては、アプリ起動が1.4倍、アプリ切り替えおよびメール受信が2倍、PDF表示が4倍高速化されるという。
また、iOSで採用済みの描画技術「Metal for Mac」も発表された。ゲーム用グラフィックスの描画が10倍高速化されるほか、Adobeによれば「AfterEffects」におけるエフェクトのレンダリングが8倍高速化されるという。

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