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カッコいいと、率直に感じるデザインも魅力

人気のAstell&Kern入門機「AK Jr」は超薄型でも高音質

2015年06月19日 11時00分更新

文● 小林/ASCII.jp

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使うほど価値を実感できる音質と操作感

 なかなかカタログには現れにくい部分だが、AK Jrは所有している、あるいは使っているという実感がふつふつと沸いてくるプレーヤーだ。その理由は質感が高く秀逸なデザインの筐体に加えて、やはり音楽を楽しく聴かせる高音質があるからだ。

タッチ操作対応のGUIはシンプルだが、わかりやすい。画面サイズを考えるとこのぐらい簡素なほうがいいだろう。

 操作性に関しても薄型であるが、AKシリーズならではの操作性を薄型筐体向けにアレンジしたダイヤルボリュームを装備していたりと、上位機のエッセンスがうまく盛り込まれている。タッチパネル付きディスプレーも3.1型と若干こぶりではあるが、サイズに合わせてうまくGUIが設計されており、迷わず使える。こういった質や経験の部分は、カタログとにらめっこしていてもなかなかわからず、使ってみて初めて実感できるものだ。

薄型ボディーでもダイヤル操作を可能にするため、AKシリーズのほかの機種とは違う向きにダイヤルが設置されている。

EQの設定画面。入門機ではあるが、上位機と同じPRO EQのプロファイルも用意されている。

 市場にはAK Jrより安価でハイレゾ対応をうたう製品も存在する。しかし、こういった気持ちよさ、使いやすさ、上質感、そして一番重要な音質のよさを加味した機種はそうはない。市場にもなかなかないバランスの取れた製品であると改めて認識する。

入門機にしてゴールにしてもいい、上質な仕上がり

 Astell&KernのAKシリーズはハイレゾプレーヤーのブランドリーダーとして、これまで主にハイエンド方向に進化の歩みを進めてきたが、逆にこれからハイレゾを始める、その価値を体験したいという層に向けた選択肢が空白になっていた。

 AK Jrは、スマホからハイレゾへとステップアップしたいと考える層はもちろんだが、少しがんばって大好きな音楽をよりよい音で聴きたいという音楽フリークにとっても魅力的な選択肢となるはず。特に音質に関しては「高い」と自信を持って言える仕上がりだ。

 最初にして最上の1台がほしいという層にも、すでにハイエンド機を所有しているが気分に応じて持ち運べる薄型機を持ちたいというセカンドチョイスにも、ハイレゾ入門機の決定版として強く推したい。

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