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業界人の《ことば》から 第144回

カシオのウリと次期社長が語る、“オハイオ”とは何か?

2015年05月21日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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今回のことば

「カシオらしさとは、『オハイオ』。カシオ計算機でなくてはできない、『オハイオ』につながる製品を作っていきたい」(カシオ計算機・樫尾和宏次期社長)

樫尾一族がどうの、というわけではない

 カシオ計算機の新社長に、樫尾和宏取締役専務執行役員が就任することが発表された。26年間社長を務めてきた樫尾和雄社長は、代表取締役会長に就任する。新社長は、和雄社長の長男であるが、樫尾4兄弟時代からの新たな世代にたすきが受け継がれたともいえる社長人事だ。

 樫尾和雄社長は、「社長候補はほかにもいた。だが、実力から見ても、適任であると考えた。樫尾一族がどうの、というものではない」と語る。

 86歳の現社長から、49歳の新社長へは、大幅な若返りとなる。

私自身もそんなに長く社長をやっていくわけにはいかない

 社長交代の理由は、2016年度からスタートする新たな中期経営計画を、新体制で実行したいという和雄社長の思いがあったからだ。

86歳の樫尾和雄元社長

 社長交代が発表された5月12日には、2014年度の連結業績が発表されたが、ここでは、過去最高の最終利益を計上した。

 同社では、2015年度を最終年度とする中期経営計画「V15」を推進。営業利益率15%を確保する事業体質への転換を目指してきた。

 和雄社長は、「これで終えるのではなく、通過点として、さらなる向上を図りたい。2014年度は367億円の営業利益となったが、これをむこう3年間に倍増させ、750億円の営業利益を目指す。売上高は5000億円を目指す」と語り、「私自身も、そんなに長く社長をやっているわけにはいかない。この計画を新体制でやっていくことにしたいと考えた」とする。

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