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デル「New XPS 13 Graphic Pro」ロードテスト ― 第2回

XPS 13で「場所を選ばずに動画を編集できればいいのになあ……」を解決

2015年05月05日 17時00分更新

文● 高橋量

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 子供の運動会や旅行などの様子をビデオカメラで撮影したものの、動画編集まで手が回らないという人は多いのではないだろうか。実は筆者はそのクチで、未編集のままPCにため込んだ動画がついに200GB以上になってしまった。編集すればだいぶ容量を減らせることを考えれば、明らかにストレージ容量を無駄に使っている。また動画は自分用のPCに保存しているため、家族が視聴することもできない。いったいなんのために動画を撮影したのかわからない状況だ。

 「動画を編集しなければ!」という義務感を感じてはいるものの、始めるまでの準備段階でもう億劫に感じてしまう。PCを設置している仕事部屋まで出向き、いろいろと気構えを持ってから作業に取りかかる必要があるためだ。PCを立ち上げたら、動画編集を忘れて仕事をしてしまうこともしばしば。結局、動画を編集できないまま1日が終わり、そのたびに思うのだ。「場所を選ばずに動画を編集できればいいのになあ……」と。

デルのフルHD液晶ディスプレイを搭載した13.3型「New XPS 13 Graphic Pro」

 前置きが長くなってしまったが、「New XPS 13 Graphic Pro」はそんなワガママな要望にもバッチリ応えてくれるナイスなモバイルノートだ。Broadwell世代のCore i5+8GBメモリー搭載で、動画編集には申しぶんのないスペック。13.3型でありながら軽量コンパクトでどこへでも持ち運ぶことができる上に、バッテリー駆動時間は約15時間とスタミナも抜群。しかも写真/動画編集ソフトが標準付属で、価格は12万9800円からと非常にお値ごろ。

 ということで、今回は「New XPS 13 Graphic Pro」でどれだけ快適に動画を編集できるのか、実際に試用した感想をお届けしよう。

試用機の主なスペック
製品名XPS 13 Graphic Pro(プレミアム・高速起動モデル)
CPU第5世代 Core i5-5200U(2.20GHz/ターボ・ブースト時最大2.70GHz)
グラフィックスインテルHD Graphics 5500(CPU内蔵)
メモリー8GB
ストレージ256GB SSD(M.2接続)
光学ドライブなし
ディスプレー13型ワイド(1920×1080ドット)
インターフェイスUSB3.0×2、Mini DisplayPort×1、ヘッドフォン/マイク端子、メディアカードスロット
バッテリー駆動時間約15時間
サイズ/重量幅304×奥行き200×高さ9~15mm/1.18kg
OSWindows 8.1

パーツ構成は動画編集に十分な性能

 「New XPS 13 Graphic Pro」には、全部で5種類のモデルが用意されている。詳しくは下記の表でご確認いただきたいのだが、それぞれの主な違いはCPUの種類とオフィスの有無、液晶ディスプレイの解像度の3点だ。

「New XPS 13 Graphic Pro」各モデルの違い(Core i7モデル)
モデル名プラチナ・タッチパネル・
高速起動・QHD+
プラチナ・高速起動プラチナ・高速起動・Office付
CPUCore i7-5500U(2.40GHz)Core i7-5500U(2.40GHz)Core i7-5500U(2.40GHz)
メモリー8GB8GB8GB
ストレージ256GB SSD(M.2接続)256GB SSD(M.2接続)256GB SSD(M.2接続)
液晶ディスプレー3200×1800ドット、タッチ対応1920×1080ドット1920×1080ドット
オフィスなしなしOffice Personal Premium
「New XPS 13 Graphic Pro」各モデルの違い(Core i5モデル)
モデル名プレミアム・高速起動 プレミアム・高速起動・Office付
CPUCore i5-5500U(2.20GHz)Core i5-5500U(2.20GHz)
メモリー8GB8GB
ストレージ256GB SSD(M.2接続)256GB SSD(M.2接続)
液晶ディスプレー1920×1080ドット1920×1080ドット
オフィスなしOffice Personal Premium

 高いパワーを必要とする動画編集が目的なら、CPUには上位のCore i7-5500Uを選んだほうがいいと思うかもしれない。だが最近のCPUは性能が向上しているので、Core i5-5200Uでも動画編集に十分なパワーを持っている。もちろん少しでも操作を軽くしたい、あるいはエンコードにかかる時間を短縮したいというのであればCore i7-5500Uを選ぶのもアリだ。

 メモリー容量は8GBで、Windows 8.1を快適に扱うには十分な性能だ。ストレージの容量は256GBとそれほど多くはないが、高速なM.2接続によりファイルアクセスが速いのが特徴。容量の大きい動画ファイルでも素早く読み込めるほか、編集した動画の出力時にも効果を期待できる。

試用機ではCドライブに201GBの空き容量が残されていた

 液晶ディスプレーの解像度については、3200×1800ドットのモデルと1920×1080ドットのモデルが用意されている。解像度の高いほうが高精細な映像を楽しめるが、フルHDのモデルでも十分な大きさのデスクトップで作業が可能だ。

1920×1080ドットの解像度でも、編集領域にはかなりの余裕がある

フルHDの動画をストレスなく編集&出力できる

 「New XPS 13 Graphic Pro」は、標準で動画編集ソフト「Adobe Premiere Elements13」と写真加工ソフト「Adobe Photoshop Elements13」が付属している。両ソフトとも本格的な作品を作れるほどの豊富な機能を持っているので、新たにソフトを買い足す必要はないだろう。

 実際に「Adobe Premiere Elements13」を使ってみたところ、レスポンスはとても速くストレスを感じる場面はなかった。動画に高度なエフェクトを加えたりトランジション(画面の切り替え効果)を多用しても、処理がもたつくことがない。今回試用したのはCore i5-5200Uを搭載した「プレミアム・高速起動モデル」だが、もっとも安価なモデルでも十分快適に利用できた。

画面の説明に従いながら効果を適用する「ガイド」モードで編集している様子。全体的にキビキビと動作するので、ストレスを感じることなく作業できる
より高度な編集を行なう「エキスパート」モード。エフェクトやトランジションの効果がすぐに反映され、プレビューもスムーズに再生される

 編集した動画の出力にはかなりの時間がかかるものだが、高いスペックを持つ「New XPS 13 Graphic Pro」では、比較的短時間での作業が可能だ。試しに1920×1080ドットの素材11個を使った動画(AVCHD形式、8分9秒)をiPhone 6 Plus向けのMP4ファイルに出力したところ、かかった時間は6分6秒だった。

 またYouTube向け1080p動画の出力には6分22秒かかっている。ちょっとイメージしづらいかもしれないが、エンコードテストの結果としてはかなり速い。この程度待ち時間であれば、それほどストレスを感じることもないはずだ。

8分程度のフルHD動画(AVCHD)をMP4形式に変換。かかった時間は6分程度
「Adobe Premiere Elements13」では、YouTube向け動画の出力からアップロードまでを行なえる

デュアルディスプレーで作業効率をアップ!

 「New XPS 13 Graphic Pro」で動画を編集するにはフルHDの解像度でも十分だが、作業をより快適に行ないたいなら外付けの液晶ディスプレーを追加したデュアルディスプレー環境がおすすめ。そこで用意したいのが、オプションとして用意されている「Dell Adapter」だ。

インターフェースを拡張する「Dell Adapter」

 「New XPS 13 Graphic Pro」には映像出力用にMini DisplayPort端子が用意されているのだが、一般的な液晶ディスプレーではこの端子に対応していないことが多い。だがこのアダプターを使えば、HDMI出力とアナログRGBによる出力が可能となる。標準的な液晶ディスプレーはもちろん、リビングの大画面テレビをふたつ目のディスプレーとして利用できるようになるのだ。さらに有線LAN端子やUSB2.0端子も搭載されており、「New XPS 13 Graphic Pro」の拡張性をグンと高めることができる。

 なおHDMI出力とアナログRGB出力を同時に利用できるか試してみたところ、手持ちのケーブルでは端子部分が干渉してしまい、どちらか一方しか接続できなかった。トリプルディスプレー環境を試せなかったのは残念だが、デュアルディスプレーでも十分広いので問題ないだろう。

一般的なケーブルでは端子が干渉してしまうため、HDMI出力とアナログRGB出力を同時に利用することはできなかった
「Dell Adapter」から外付け液晶ディスプレーを接続すると、ドライバーソフトのインストール画面が表示される。画面の指示に従ってインストール作業を行なえばOK

 「New XPS 13 Graphic Pro」にフルHDの液晶ディスプレーを1台追加することで、デスクトップの大きさは3840×1080ドットとなる。片方の画面では「Adobe Premiere Elements13」を使って動画を編集するとして、もう片方の画面には動画や写真をサムネイル表示したり、ソフトのマニュアルを表示したりするといい。デュアルディスプレー環境にすることで気軽に持ち運ぶわけにはいかなくなるが、作業効率が大きく向上するのを実感できるはずだ。

デュアルディスプレーによる3840×1080ドットのデスクトップ
片方の画面にメディアファイル管理ソフト「Elements Organizer」を表示した様子。動画素材をドラッグ&ドロップで追加できるようになり、作業しやすくなった

New XPS 13 Graphic Proはクリエイティブ派のためのモバイルノート

 今回のレビューからおわかりいただけるように、「New XPS 13 Graphic Pro」は軽量コンパクトな13.3型モバイルノートでありながらも、動画編集を楽々と行なえるパワフルな性能を持っている。筆者のように「PCの前に座るのが億劫」という人でも、場所を選ばずにどこででもクリエイティブな作業が可能だ。ぜひ「New XPS 13 Graphic Pro」で貯まった動画をサクサクと編集していただきたい。

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