念願の初自作PCは図らずも静音性高めに!
組み上げたPCはその日のうちに折り畳みキャリーで自宅へ持ち帰り(重いので本当に大変だったが)、さっそく色々とゲームをインストールしてみた。
かなりスペック高めのPCなので、「ファイナルファンタジーXIV : 新生エオルゼア」「ファンタシースターオンライン2」などのオンラインゲームは当然最高設定で快適にプレイできる。さらに上記の2タイトルを同時に起動し、数時間平行してプレイするような荒業を行なっても、まったく問題は起こらなかった。
筆者がいちばん驚いたのは、上記のオンラインゲームをプレイしている最中、組み上げたPCからほとんど動作音が聞こえてこなかったことだ。SILENT BASE 800の静音性を意識した構造、be quiet! 製ケースファンの採用などはもちろんのこと、無音でアクセス可能なSSD、準ファンレスのグラフィックカードおよび電源、比較的ファンノイズを抑えたCPUクーラーなどをチョイスしていたため、結果的に静音性の高いPCが組みあがってしまったのである。自作PCでゲームというと、どうしてもブンブン唸りを上げる爆音PCを連想してしまうところだが、最近のオンラインゲーム程度の負荷であれば、このぐらいの対策を施せばほとんど動作音を気にすることなくプレイに集中できるようだ。
初の自作挑戦から約1ヵ月が経過した今では、PCもすっかり自宅の風景になじみ、毎日のゲームのお供と化している。総額約20万円と高額になってしまったが、静音性など数値に表れない魅力も出たので、満足感は高い。しっかりしたパーツを選べば性能に跳ね返ってくるため、お金をかけるだけの価値はあると言えるだろう。
ただし、筆者はすでに「メモリー買い足そうかなあ」「データ保存用のHDD欲しいなあ」「テレビキャプチャーボードも付けてみようかなあ」など、次のプランが頭にチラついており、この道に踏み込む人はあらかじめさらなる散財を覚悟しておいたほうがいい。自作経験者である広告部のM氏曰く「自作PCは増える」とのこと。一回買ってしまえばおしまい、という世界ではないのだ。
昨今、自作PC市場は以前ほど元気がないと言われる。PC全体の性能が底上げされ、わざわざ高性能パーツを求める必要がなくなってきたこと、メーカー製PCやBTOの低価格化が進み、価格面でのメリットが薄れてきたことなど、理由は色々と挙げられているが、それでも、メーカー製PCでは考えられないようなユニークなパーツなど、あらゆる選択肢の中から自分好みのPCを組み上げられる点は何者にも代えがたい魅力だ。デザインが格好良かったり、変だったり、ビカビカ発光したり、様々なPCやパーツを見ているだけで楽しみが広がってくる。
せっかくお金をかけるのなら、愛着が湧くようなPCを組み上げたくなるというもの。そんなコダワリ派の人には自作PCがピッタリだ。今だからこそ、自作に挑戦してみてはいかがだろうか。