このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

端末とSIMカード、アプリ、アフターサポートをセットにした“四位一体型”

格安スマホ市場で“最安値”うたう「gooのスマホ」の強み

2015年04月23日 14時23分更新

文● 鈴木誠史/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ポータルサイト「goo」がスマートフォンを販売。一体なぜ?

 既報のとおり、NTTレゾナントは4月22日に開催した2015年度事業説明会で「gooのスマホ」を発表した。

 NTTレゾナントが運営するポータルサイト「goo」ブランドのスマートフォンだ。ポータルサイトの名を冠したスマートフォンというのは非常に珍しいが、一体なぜ、この新事業を開始するに至ったのだろうか。

 事業説明会にはNTTレゾナント 代表取締役社長 若井 昌宏氏、メディア事業部 ポータルサービス部門長 鈴木 基久氏が登壇。「gooのスマホ」を開始する目的、そしてgooが持つ強みを語った。

NTTレゾナント 代表取締役社長 若井 昌宏氏

メディア事業部 ポータルサービス部門長 鈴木 基久氏

オンラインサービスから転身するgoo

 端末とSIMカード、アプリ、アフターサポートをセットにした“四位一体型”をうたう「gooのスマホ」。このようなトータルサービスを提供するに至ったきっかけは、SIM関連商品専門オンラインショップ「goo SimSeller」の運営に加え、gooでの検索キーワードの変遷、「教えて! goo」でのトピックなどを通じて、あらゆる人がスマートフォンを便利に使用するためにはまだまだ課題があると認識したからだという。

「goo SimSeller」では以前から話題性ある製品を販売してきた。ドコモMVNOをバンドルしたSIMフリー版iPhone 5や、LTE対応スマートフォンを最安値で販売する目的で投入した「Blade Vec」、5000円を切る3G対応スマートフォン「Pigu」などは特に反響があったという

 これまでのサービス提供を通じて培ってきたgooの知見を活かし、「『goo』はオンラインサービスから、パームトップポータルサービスに転換する」と鈴木氏は力強く語った。聞き慣れない“パームトップポータルサービス”という言葉には、オンライン上だけでなく「すべての手のひらに、ウェブにつながる扉を提供する」という思いが込められている。

「スマートフォンは高そう」「難しそう」といったイメージを払拭し、フィーチャーフォンからの乗り換えを狙う

 第一弾として投入する3機種「g01(グーマルイチ)」、「g02(グーマルニ)」、「g03(グーマルサン)」を発表。それぞれ価格は、業界最安値水準という1万円、2万円、3万円で提供する。

スマホ初心者向けUIを6月から提供開始する。また、操作方法や接続設定などの悩みには遠隔操作でサポートするプランも用意。特徴である価格の低さとサポートの充実性をアピールした

今後もg04、g05……と続けていく考えも明らかに。ちなみに「グーゼロサン」ではなく「グーマルサン」である理由は、一昔前のEDWINのテレビCMでブラッド・ピットが歌っていた「ゴーマルサン」に由来するそう

スマートフォン中心にサービスを提供
ネットユーザーの変化に対応する

 若井 昌宏社長は公開した2014年度の事業結果をもとに「2015年度はさらにスマートフォン中心としたサービスを拡充し、ネットユーザーの変化に対応する」と話す。具体的な例として、同日リリースした「教えて! goo」のスマートフォンアプリ版に加え、今後機能を向上させる予定という「goo防災アプリ」と、スマートフォンで閲覧できる訪日外国人向けサービスを紹介した。

2014年度の事業結果。「教えて! goo」は2015年1月のシステム刷新後、大きくユニークブラウザー数を伸ばした

「教えて! goo」のスマートフォンアプリを同日4月22日にリリース

Q&A情報を開放することで、他の企業との連携を行なうことも説明

「goo防災アプリ」では自治体、企業との連携を強化。安否情報サービスと防災情報をワンセットで提供するといった試みを今後検討しているという

訪日外国人向け観光サービス実証実験に、独自のレコメンド技術を提供した


(次ページ、「『gooのスマホ』実機をじっくり見る」)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン