オリオスペックで「来て見て触って極冷OC体験会」が開催された。オーバークロッカーの清水氏が、液体窒素を使った奇抜な方法で、極冷オーバークロックをデモンストレーションするイベントだ。
オーバークロックとアイス作り
どっちがメイン?
イベントが始まり、さっそく液体窒素を使った極冷デモを始めると思いきや、清水氏が取った行動はあまりにも予想外だった。PCの電源を入れても一向に冷却する様子がない。そして取り出したのは板チョコ。本来液体窒素を入れるためのカップに、なんとこの板チョコを躊躇なく投入していったのだ。
カップの中で熱せられたチョコが溶け、甘~い香りが会場を満たす。さすがにこれには会場で見ていた人から驚きの声が上がる。清水氏いわく、いわゆる暖機運転だという。CPUの熱でカップを温め、CPUグリスをよくなじませるための下準備とのこと。
チョコを溶かしたのは、CPUを冷却するついでにアイスクリームを作るからだそうだ。説明しながらクリーム、牛乳、生卵、バニラエッセンスなどを次々とカップに加えていく。
ここでようやく液体窒素の登場だ。一気に液体窒素を注ぎ冷却していく。カップの中をかき混ぜてアイスを作りつつも、しっかりと温度管理とオーバークロックの設定をしているあたりが実に見事だ。
マシンが冷えたところで、本格的なオーバークロックを開始。清水氏の本領発揮だ。カップにチョコアイスが入ったままの状態で「Core i7-4770K」を6.6GHzまでオーバークロックしてみせた。
カッチカチに凍ったお菓子!
液体窒素フォンデュを楽しむ
イベントの第2部では、一般参加のユーザーが極冷オーバークロックに挑戦できる体験会と、液体窒素で凍らせたお菓子の試食会が実施された。
液体窒素は楽しい!
決して敷居は高くない
写真を見ているとかなり無茶なイベントに感じるかもしれない。実際無茶なイベントなのだが、これは液体窒素の取り扱いを熟知した清水氏の監修と指導があって実現できたものだ。
火傷の危険もあるので、これを見様見真似で実践することはおすすめしない。だが、取り扱いを間違えなければ、液体窒素を使うのは非常に楽しい。やはりなにかを教えるときに、楽しさを伝えるのは非常に大事なことだ。それは参加者の笑顔からも実感できた。これをきっかけに自作PCやオーバークロックに興味を持つ人が増えることを願いたい。