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myrmecoleonの「グラフで見るニコニコ動画 第2期」 第1回

刀剣乱舞がまさかのワンツー/アニメは艦これ、ゲームはマイクラ/TAS動画に異変!?

「月刊ニコ動人気タグトレンド」開始! 毎月の人気タグトップ50と各ジャンル動向がわかる

2015年04月09日 18時00分更新

文● myrmecoleon 編集●村山剛史/ASCII.jp

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アニメ「SHIROBAKO」第1話(無料配信分)。

集計期間中に訪れた春アニメの最終回ラッシュ

 アニメではこの期間に最終回を迎えた作品が多いです。下記グラフで挙げたうち、「艦隊これくしょん_-艦これ-(アニメ)」「SHIROBAKO」「クロスアンジュ_天使と竜の輪舞」はこの期間にアニメ最終回を迎えています。

 結局最後まで「艦隊これくしょん_-艦これ-(アニメ)」が、良くも悪くも今期最もニコ動で注目された作品となっていました。3月での検索ピークは9話放送後の5日ですが、アニメよりも「あっさりーしっじみーはーまぐーりさーん」のMADの影響でしょう。

 「アイドルマスター_シンデレラガールズ」が次いで高いのも1月のスタート時期から継続した傾向。3月でのピークは10話放送日の21日。月を通じて検索数は微増傾向です。

 「SHIROBAKO」は2015年に入ってから検索数が上がってきており、特に最終回の放送前後はシンデレラガールズに迫るまでになっていました。また「クロスアンジュ_天使と竜の輪舞」はニコ動ではあまり注目されていなかった作品ですが、最終回を迎えた29日に急上昇していました(どちらも個人的に楽しんで見ていた作品でした)。

 放送中の作品では「蒼穹のファフナーEXODUS」は7日にピーク、以降は検索数を落としています。「ジョジョの奇妙な冒険」は継続して人気が高いです(このタグは8日分のデータに漏れあり)。

表示6タグについてグラフ1と同様のグラフ。「ジョジョの奇妙な冒険」は8日分のデータに漏れあり

「ドラゲナイ」「ラッスンゴレライ」はブーム継続ならず

 楽曲では前回も紹介した通り新しい動きは少ないですが、推移をみるといろいろ興味深い傾向があります。

 検索が多かったのは、第1週は「ドラゲナイ」、以降は「吹雪(艦これED)」です。

 SEKAI NO OWARIのDragon Nightはニコ動では2月はじめに話題になり、3月はじめも話題になっていましたが、以降はあまり検索されていません。

 「吹雪(艦これED)」はアニメ艦これやMADなどで話題になるたびによく検索されており、平均的な検索数も高く、3月は楽曲関連で最も頻繁に検索されています。

 OPの「海色(みいろ)」は検索数を減らしていましたが、アニメ最終回を迎えて記念に投稿された動画がいくつかヒットしている関係で上昇中。

 「ほのぼの神社アレンジ」は大きく変化なし。最近ではお笑いネタの「ラッスンゴレライ」が18日頃よく検索されていましたが早々にブームは落ち着いているようです。

表示5タグについてグラフ1と同様のグラフ。「吹雪(艦これED)」は8日分のデータに漏れあり

ニコ動の代表的なピアニスト「まらしぃ」さんによる「吹雪」の演奏。誕生日記念とのことです。「吹雪」はこのような演奏動画や歌ってみた動画などもしばしば投稿されています。
歌い手「鋼兵」さんによるSEKAI NO OWARIのDragon Night(通称「ドラゲナイ」)のメタルアレンジ。

 以上、3月のタグ検索の動向を紹介しました。

 以降も毎月上旬公開分では、今回のように毎月のタグ検索PV数の動きをご紹介していきます。今後ともよろしくお願いします。

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 米沢嘉博記念図書館では企画展示「~没後20年展~ 三原順 復活祭」が開催中。コミックマーケット87の見本誌が読めるサービス(4月3日からはコミケットスペシャル6の見本誌も開始)なども行なっていますのでぜひご来館ください(参考記事)。


~没後20年展~ 三原順 復活祭

2015年5月31日まで開催

 70年代から80年代にかけて、「はみだしっ子」を筆頭にその作品が熱狂的に支持された三原順。1995年3月20日、42歳で病没した直後はそれほど大きく取り上げられたわけではなく、出版界から忘れ去られるかにみえた。しかしマンガ情報誌で何度も追悼特集が組まれ、ネット上で、同人誌で、ファンたちは熱く語り続けた。それは三原作品の復刻を求める活動に結びつき、文庫本や復刊本、豪華本の出版など、多くの成果を生みだしてゆく。三原順の思索の深さ、児童の虐待・原発問題など、今考えるべき様々な問題への尖鋭的な取り組み。没後20年20冊目の文庫が刊行されるこの期に、今こそ触れてほしいその作品像に迫る。

■会場:米沢嘉博記念図書館 1階展示コーナー
■期間:2015年2月6日(金)~5月31日(日)
■休館日:毎週火・水・木曜(祝日は開館)
※特別整理などで休館する場合あり。公式サイト、もしくは開館日に電話にて要確認。

■主催:明治大学 米沢嘉博記念図書館
■企画協力:鈴木俊裕、白泉社、主婦と生活社、藤本由香里・明治大学教授
■問い合わせ:米沢嘉博記念図書館
 〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1
 TEL:03-3296-4554

会場は東京都千代田区の明治大学 米沢嘉博記念図書館。コミックマーケット前代表の故・米沢嘉博氏が蒐集したサブカルチャー資料などを収蔵する。また、期間限定ながら直近のコミケで収集された見本誌を閲覧できるレアな場所でもある


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