富士通は4月1日、「海の生き物を守る会」など生物多様性保全に取り組む7団体に「携帯フォトシステム」クラウドサービスを無償で提供すると発表した。
携帯フォトシステムは、携帯電話に搭載された基本機能(GPS機能、メール、カメラ)を活用し、情報収集や管理を行なうシステムを利用することで生態系調査などを支援するソリューション。2013年4月より、生物多様性保全を推進する10団体に無償提供を始めており、市民などから3万6千件を超えるデータが投稿されているという。
今回新たに提供する7団体は、以下の通り。
活動テーマ名 | 団体名称 |
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市民による砂浜海岸生物調査 | 海の生き物を守る会 |
香具山と生きよう!私たちの暮らしと生き物調査 | NPO法人 ASUKA 自然塾 |
芳ヶ平湿地群におけるCEPA(広報、教育、参加、普及啓発活動)、ワイズユース(賢明な利用)活動 | 群馬県中之条町企画政策課 ラムサール条約推進室 |
札幌ワイルドサーモンプロジェクト みんなで探そう 札幌の野生サケ | 札幌市豊平川さけ科学館 札幌ワイルドサーモンプロジェクト |
沖縄県 与那国島の生態系・環境保全活動 | 与那国町教育委員会、与那国いとなみネットワーク、資生堂 |
市民でつくる新潟市の鳥「ハクチョウ」マップ | 新潟市役所 環境部環境政策課自然保護係 |
伊那里いきもの探検隊 >~見つけた!里山の小さな仲間たち~ | NPO法人伊那里イーラ |
生物情報が陸地と比べ圧倒的に少ない浅海での全国レベルの市民参加型生物調査や、新潟市における市民啓発を目的とした市の鳥ハクチョウの分布調査、ラムサール条約登録予定湿地の生態情報の収集と保全活動の裾野拡大など、様々な目的で利用することにより、生物多様性の主流化の推進が期待できるという。