軽量薄型で高級感のあるボディ
ここまで「New Insprion 15 7000 Graphic Pro」が動画編集に向いている理由を説明してきたが、ここで本体の外観やインターフェースなどについても触れておこう。
本体サイズは幅377.8×奥行き261.2×高さ19.9mmで、重量は2.06kgだ。フットプリント(設置面積)はそれなりにあるものの、15.6型のスタンダードノートとしてはコンパクトな部類に入る。特に19.9mmの高さについては、かなり薄い。実際に現物を見てみると、とてもスリムな印象を受ける。
液晶ディスプレイはタッチ対応で、パネルの駆動方式はIPSだ。クリエイティブな用途向けのPCだけあって、映像は非常に鮮やか。試用機は4K解像度ということもあり、高精細な写真や動画を楽しめた。
打ち心地なかなかのキーボード
キーボードはテンキーなしの84キー構成で、キーピッチは実測で18.5mmだった。キーストロークは実測で約1.5mmで、タイプ時に「カクっ」としたクリック感がある。キーを強く押し込んでもたわみはなく、軽快に入力できる。打ち心地についてはなかなかのものだ。
だがテンキーがないことを考えれば、もう少しキーが大きくてもいいのではないかとも思う。特にEnterキーと周辺のキーが小さいため、キーボードに慣れないうちは多少の違和感を感じる場面があったのだ。
ちょうど手元にほかの記事で検証する予定の13.3型ノート「XPS 13」(2015年1月発表)があったのでキーボードを比べてみたところ、キーピッチもキー配列もまったく同じだった。「New Insprion 15 7000 Graphic Pro」では13.3型のキーボードが使われていると考えれば合点がいく。
インターフェースも充実だが、
インターフェースとしては、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI、SD/SDHC/SDXC対応メモリーカードスロットが用意されている。15.6型のスタンダードによく見られるアナログRGB端子や有線LAN端子、光学ドライブを搭載しない点に注意したい。
人によってはこれらを使わない人もいるので特に問題はなく、必要な場合はアクセサリーを揃えるなどして対応するといい。無線機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LANとBluetooth 4.0に対応している。バッテリー駆動時間は7時間20分で、据え置き用としては十分すぎるスタミナだ。
コストパフォーマンスの高いCore i7+4Kディスプレーモデルが狙い目
「New Insprion 15 7000 Graphic Pro」は、Core i5とフルHDの液晶ディスプレーを搭載した「プレミアム・タッチパネル」モデルが10万2578円、Core i7と4Kディスプレイ、16GBメモリーを搭載した「プラチナ・4Kタッチパネル・大容量メモリ」モデルが14万3618円で販売されている。どちらも税込、送料込みだ。
コストパフォーマンスの高さで言うなら、差額4万円弱で最強のスペックが手に入るCore i7搭載モデルがおすすめだ。今回の記事からもおわかりいただけるように、パワフルで超高解像度のマシンは動画編集で素晴らしい威力を発揮する。1万5000円相当の「Adobe Photoshop Elements & Adobe Premiere Elements 13」が標準で付属する点も見逃せないポイントだ。
さらに3月30日まで、通常2万円の追加となるOffice Personal 2013が無料で付属するキャンペーンが行なわれる。この機会に購入し、4月の入学式は4K動画で撮影し、本機で編集するというのはいかがだろうか。