驚異的なバッテリー駆動時間を実現
「XPS 13」は、パフォーマンスの高さもさることながら、個人的にもっとも驚いたのがバッテリー駆動時間の長さ。一般的にこのクラスのノートだとカタログスペックで10時間前後の駆動時間を謳った製品が多いが、本機はそれを大幅に上回る“最大15時間”となっている。
そこでバッテリー駆動時間を調べるため、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測してみた。なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態からバッテリー残量5%で電源が落ちるまでの時間を計っている。
その結果、電力プランを省電力にし、画面の明るさを最小にした場合、13時間42分の駆動が可能だった。満充電なら、1日6時間程度使っても2日は軽く持つ計算だ。一泊程度の出張なら、ACアダプタを一緒に持ち歩かなくても不安がないのは大きなメリットと言える。
BBench結果 | |
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カタログ値 | 省電力プラン |
約15時間 | 13時間42分 |
バッテリー50%を回復する「Dell電源コンパニオン」
ちなみに、「XPS 13」にはオプションとしてデル製のモバイルバッテリー「Dell電源コンパニオン」が用意されている。容量は12000mAhで、付属の充電ケーブルを使って本機に電源を供給することが可能。今回、そのDell電源コンパニオンを使ってXPS13本体を充電してみたところ、バッテリー残量5%から63%まで回復することができた。
このモバイルバッテリーを持ち歩いていれば、屋外などコンセントから電源をとれない場所でも、単純計算で20時間を超えるバッテリー駆動が可能になるわけだ。なお、Dell電源コンパニオンにはUSBポートが2つ搭載されているため、USBケーブルでつげばスマホやタブレットなどを充電することもできて便利だ。
今回は、このほかにもオプションの「Dell Adapter」を試すことができた。これは、XPS 13 Graphic ProにHDMIやVGA、Ethernet、USB2.0などのポートをプラスしてくれるアダプタ。非常にコンパクトで、カバンの隙間に簡単に収まるので、ビジネスシーンで本機をプロジェクターや外付けモニタ、有線LANなどを使いたいというユーザーは、XPS 13 Graphic Proと一緒に購入しておくと便利だろう。
所有する満足感が得られる高品質なノート
アルミやカーボンファイバー素材を使用した上質な薄型軽量ボディに高性能を凝縮した「XPS 13」。視野角が広く色再現性の高いフルHD液晶ディスプレーやバックライトを内蔵したキーボード、面積が広く滑らかな操作が可能なタッチパッドなど、細かなパーツに至るまで品質や使い勝手が追求されており、所有する満足度は大きい。
ラインアップが充実しているのも本シリーズのポイントで、より高性能なCore i7を採用したモデルや、高精細なQHD+(3200×1800ドット)の液晶ディスプレーを搭載したモデルも用意されている。ぜひ、予算や用途に合わせて自分に合った最適な1台を見つけてみてほしい。