「246 Padlock」という製品を知っているだろうか。スマホがカギになるスマートロックサービスのひとつとして、電通ブルーが作った南京錠型のデバイスだ。スマホアプリを経由して施錠・解錠ができるので、物理キーを必要としない。セキュリティーは暗号化通信などの技術を使うことで、品質を保っているという。価格は1万1065円(税別にすると1万246円と、製品名にちなんだ価格付けになっている)。
一般販売はまだされておらず、先行利用できる「246 アンバサダー」をFacebook上で募集し、11月末に締め切ったばかり。製品についての情報も、ウェブサイト上に載っているだけ。まだまだわからないことが多い。そもそも「246」という言葉自体が初耳だ。
そこで、製品と246について電通ブルーの代表取締役社長である吉羽 一高さんと、246プロジェクトのプロジェクトマネージャーである味上 友宏さんにお話をうかがった。
スマートロックをユーザーに使ってもらうための246 Padlock
―― まず、この「246 Padlock(ニーヨンロックパドロック)」はどういった製品なのでしょうか?
味上 電通ブルーが進めている「246」という、スマートロックプロジェクト最初のプロダクト製品です。スマートロックの世界観って、エンドユーザーに届きにくいんですね。スマホで開けられる、鍵のシェアができる、開けた履歴も見られる。そういうのっていいなあと思いつつも、いざ自分の家に取り付けるかというと、僕は怖くて取り付けられないです。
―― 僕も物理的な鍵の方がいいです。
味上 そうですよね。周りに聞いてみても、取り付けないだろうという印象がありました。その中でどういった形であればスマートロックを手に取ってもらえるか、ちゃんと使ってもらえるかを考えて、南京錠にしました。
―― スマートロックをユーザーにも届けやすいように具体化したものが、246 Padlockということですね。
味上 246プロジェクトを伝えやすくしたものですね。
(次ページでは、「246プロジェクトとはなんなのか?」)