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スマートロックを展開する「246」プロジェクトにせまる

電通のスタートアップが作ったのはスマホで開く南京錠

2014年12月26日 14時34分更新

文● 西牧裕太/ASCII.jp編集部

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左が代表取締役社長の吉羽さん、右がプロジェクトマネージャーの味上さん

 「246 Padlock」という製品を知っているだろうか。スマホがカギになるスマートロックサービスのひとつとして、電通ブルーが作った南京錠型のデバイスだ。スマホアプリを経由して施錠・解錠ができるので、物理キーを必要としない。セキュリティーは暗号化通信などの技術を使うことで、品質を保っているという。価格は1万1065円(税別にすると1万246円と、製品名にちなんだ価格付けになっている)。

 一般販売はまだされておらず、先行利用できる「246 アンバサダー」をFacebook上で募集し、11月末に締め切ったばかり。製品についての情報も、ウェブサイト上に載っているだけ。まだまだわからないことが多い。そもそも「246」という言葉自体が初耳だ。

 そこで、製品と246について電通ブルーの代表取締役社長である吉羽 一高さんと、246プロジェクトのプロジェクトマネージャーである味上 友宏さんにお話をうかがった。

スマートロックをユーザーに使ってもらうための246 Padlock

―― まず、この「246 Padlock(ニーヨンロックパドロック)」はどういった製品なのでしょうか?

味上 電通ブルーが進めている「246」という、スマートロックプロジェクト最初のプロダクト製品です。スマートロックの世界観って、エンドユーザーに届きにくいんですね。スマホで開けられる、鍵のシェアができる、開けた履歴も見られる。そういうのっていいなあと思いつつも、いざ自分の家に取り付けるかというと、僕は怖くて取り付けられないです。

―― 僕も物理的な鍵の方がいいです。

味上 そうですよね。周りに聞いてみても、取り付けないだろうという印象がありました。その中でどういった形であればスマートロックを手に取ってもらえるか、ちゃんと使ってもらえるかを考えて、南京錠にしました。

―― スマートロックをユーザーにも届けやすいように具体化したものが、246 Padlockということですね。

味上 246プロジェクトを伝えやすくしたものですね。

246 Padlockは5色で展開している。サイズは幅60×奥行き25×高さ129mmで、重さはおよそ98g。リチウム電池で駆動し、バッテリーは180日間ほど

(次ページでは、「246プロジェクトとはなんなのか?」)

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