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スマートロックを展開する「246」プロジェクトにせまる

電通のスタートアップが作ったのはスマホで開く南京錠

2014年12月26日 14時34分更新

文● 西牧裕太/ASCII.jp編集部

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246 Padlockはセキュリティーのレベルを上げられる

―― スマホと246 Padlockはどうやって接続しているんでしょうか?

味上 Bluetooth接続です。

―― それだと誰でも鍵を開けられちゃうんじゃないですか?

味上 誰でも開けられないように工夫はしています。簡単に言うと、スマホと246 Padlockが最初にペアリングした際に、両方にIDを割り振って認識しています。なので、次にペアリングした人がいると、「最初にペアリングした人がいる」と判断してくれます。

このように246 Padlockとスマホを近付けると施錠・解錠ができる

―― 最初にIDを割り振られたスマホがアプリ上で、「このスマホならいいですよ」と許可したら、家族間や友人でも使えるという仕組みですね。

味上 今後アプリ側をそのようにアップデート予定です。

吉羽 最初にアクティベートしたスマホからは、ほかの端末の施錠や解錠の許可と、実際に誰が開けた、というのが閲覧できます。メリットはいくつかありまして、たとえばオフィスにある契約書などの重要書類を物理キーで管理していると、誰が開けたかわからないですよね。246 Padlockなら、そこも管理できるので、セキュリティーのレベルを上げられるんです。

―― 誰が鍵を開けたかどうかがわかる、というのは行動ログを取る感覚に似ている気がします。

吉羽 そうですね。ただ、ログを取らないという選択もあります。管理がしたい人は管理ができますよ、というものなので。

味上 誰が何を共有している、あるいはログを取っているというのはひとつの側面として持っています。

―― 最初にスマホと246 Padlockをアクティベートした人がログを見られるなら、悪用も考えられそうですが。

吉羽 246 Padlockを持つ人はそもそも権利や、大切なモノの所有者なはずです。ですので、本来自分のモノを管理している状況が可視化されているだけで、最初にアクティベートしたから良いということではないと思います。

(次ページでは、「スマートロックの製品としては安価」)

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