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ミッドレンジ/オールフラッシュ4モデル、バックアップ効率化ソリューションも

ユニファイドストレージ機能搭載の「HP 3PAR StoreServ」発売

2014年12月17日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日本ヒューレット・パッカード(HP)は12月16日、「HP 3PAR StoreServ」ストレージのミッドレンジ新製品4モデルを販売開始した。新たにファイル/オブジェクトストレージとしての利用も可能になった。また、バックアップ専用機「StoreOnce」との連携を強化し、スナップショットとバックアップの垣根をなくし作業を簡素化するソリューションも発売されている。

「HP 3PAR StoreServ 7000cシリーズ」の本体(写真は7440c、1台は2Uサイズ)

「“真の”ユニファイドストレージ」を目指したStoreServ

 今回、StoreServのラインアップに追加されたのは「HP 3PAR StoreServ 7200c」「同 7400c」「同 7440c」「同 7450c」のミッドレンジ4モデル。型番末尾の「c」は“コンバージド(統合)”を表しており、既存の7000シリーズ(7200/7400/7450)と比較してコントローラー性能や搭載ディスク数が一部強化されている。StoreServ 7440cは、オールフラッシュアレイ(7450)をベースにHDDも搭載可能にし、より幅広い拡張性を持たせた製品。

 希望小売価格(税抜)は、StoreServ 7200cが180万円から、同 7400cが290万円から、同 7440cと7450cがそれぞれ460万円からとなっている。

StoreServ 7000cシリーズ4モデルのスペック(青字部分は7000シリーズ比で強化された点)

 新製品は4モデルとも新しいソフトウェア「HP 3PAR File Persona」(2015年春に提供開始予定の3PAR OSに内蔵)に対応している。同ソフトウェアにより、従来からのブロックアクセスに加えて、ファイルアクセスやオブジェクトアクセスも可能なユニファイドストレージとなる。

 すでに多くの競合ベンダーがユニファイドストレージを市場投入しているが、発表会に出席した日本HPの加藤茂樹氏は競合製品におけるアーキテクチャ的な課題を指摘し、StoreServではその課題を解消した「“真の”ユニファイドストレージ」を目指したと述べた。

日本HP エンタープライズグループ事業統括 HPストレージ事業統括本部 ストレージマーケティング本部 カテゴリーマネージャ 加藤茂樹氏日本HP エンタープライズグループ事業統括 HPストレージ事業統括本部 ストレージマーケティング本部 カテゴリーマネージャ 諏訪英一郎氏

 「たとえば、ファイルサービスをベースとして、ブロックサービスをエミュレーションするタイプの製品では、ブロックアクセス時にパフォーマンスが出ない。また、ブロック/ファイルという2つのアーキテクチャを貼り合わせた製品では、それぞれ別々に容量を設計しなければならない――といった課題がある」(加藤氏)

 今回の新製品では、管理コンソールを刷新してブロック/ファイルストレージを同じように扱えるようにすると同時に、どちらの用途でも単一のリソースプールからボリュームを切り出して使えるようになっていると、加藤氏は優位性を強調した。

3PAR File Personaのアーキテクチャ詳細。コントローラー上で仮想ファイルサーバー(VFS)を立て、単一のストレージプールから切り出したボリュームを割り当てる

「フラットバックアップ」実現のためStoreOnceとの連携強化

 StoreServの新製品に合わせ、StoreServと重複排除技術を備えたバックアップ専用ストレージ「StoreOnce」の連携を強化するソリューション、「HP StoreOnce Recovery Manager Central(StoreOnce RMC)」の販売開始も発表されている。

 StoreOnce RMCは、StoreServおよびStoreOnceと連携するソフトウェア(仮想アプライアンス)で、静止点の確保から、スナップショットイメージの作成、バックアップデータ転送、バックアップデータ保存というバックアップ作業の全ステップを一元的にコントロールする。StoreServからStoreOnceに直接データを移動できるため、従来のバックアップ作業比で17倍の時間短縮が図られると、HPは発表している。

 日本HPの諏訪英一郎氏は、従来のバックアップ作業では各ステップごとに個別のツールやデバイスの操作が必要であり、その結果、バックアップ作業はサイロ化され複雑なままだったと指摘。StoreOnce RMCによって、こうしたステップのないシームレスな「フラットバックアップ」を実現するのが目標だと説明した。

StoreOnce RMCは、単一のツールでバックアップ作業の全ステップをシームレスに連携し、バックアップを簡素化/効率化する

 また諏訪氏は、同ソリューションではStoreServが備えるハードウェアスナップショット機能、StoreOnceが備えるハードウェア重複排除を活用するため、アプリケーション運用への影響を最小限に抑えると同時に、高効率なバックアップを実現すると説明した。StoreServからStoreOnceへのデータ転送もマルチスレッド/差分ベースで処理されるため高速で、リストア先を柔軟に選択できる利点もあるという。

 StoreOnce RMCの最初のバージョンでは、VMware vSphereとの連携をサポートしており、vSphere環境のバックアップ/リストアをRMCからコントロール可能。さらに今後は「Microsoft Exchange」「SQL Server」「Hyper-V」「Oracle Database」などのアプリケーションとの連携も順次サポートしていく。加えて諏訪氏は、StoreServ以外のHPストレージ製品との連携も検討していくと述べている。

StoreOnce RMCによりバックアップを簡素化/効率化。将来的にはVMware vSphere以外のアプリケーション、StoreServ以外のストレージもサポートしていく計画

 VMware向けStoreOnce RMCのライセンス希望小売価格(税抜)は、StoreServ 7200用が25万円、同 7400用が60万円となっている。

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