このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO」の会場でセキュリティへの取り組みを披露

社会的な課題となるサイバーセキュリティに注力するNEC

2014年11月20日 06時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

11月19日、NECはプライベートイベント「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2014」の事前説明会において、サイバーセキュリティ事業への取り組みを説明した。NECはサイバーセキュリティを社会全体の課題と位置づけ、対策にむけた取り組みを全社で進めると意欲を示した。

NECがサイバーセキュリティに注力する理由

 ICTによる新しい社会基盤を支える「社会ソリューション事業」を推進するNECは、SDN、クラウド、ビッグデータ、サイバーセキュリティのビジネスに注力している。昨年のC&Cユーザーフォーラム&iEXPO 2014の発表会では、ビッグデータ事業の強化について説明したが、今年はサイバーセキュリティを中心に据えた。

NEC 取締役 執行役員常務 兼 CMO 清水隆明氏

 NECがサイバーセキュリティに注力する背景は、企業のITシステムから、各国の政府や社会インフラを攻撃対象が拡がっている点が挙げられる。「安全・安心」を実現する社会基盤の実現を掲げるNECとしては、セキュリティへの取り組みは必須といえるわけだ。NEC 取締役 執行役員常務 兼 CMOの清水隆明氏は、「われわれの生活を守る、会社を守る、国を守るためにも、サイバーセキュリティの脅威に立ち向かわなければならない。そのための製品やソリューションを強化していきたい」と語る。

各国の政府や社会インフラに攻撃が頻発している

 具体的な事業内容について説明したNEC サイバーセキュリティ戦略本部 本部長の松尾好造氏は、米国の金融機関で起きた1億件近い顧客情報の流出をはじめ、さまざまな事件・事故について説明。機密情報の漏えいや業務・サービスの停止、信用の失墜、巨額な賠償・損失につながると指摘した。しかし、プロのサイバー犯罪集団による組織的な攻撃、確実に弱点を突く攻撃が増え、防御が困難になっているのも事実。「自社のセキュリティレベルが高くても、信頼を置いている他社から攻撃を受けることもある。標的型メールがまさにその例。そのため、サプライチェーン全体を守る必要がある」(松尾氏)。

NEC サイバーセキュリティ戦略本部 本部長 松尾好造氏

 こうした状況に対して、国家的な対応も進んでおり、2014年11月にはサイバーセキュリティを法律で定義する「サイバーセキュリティ基本法」が成立。2016年1月にはマイナンバーが運用開始されることもあり、セキュリティ対策はますます重要性が高まっている。「国が先行するが、企業でも人事、労務、給与などでマイナンバーを管理する必要がある。しかし、その認識がまだ弱い」と松尾氏は指摘する。

サイバーセキュリティ基本法とマイナンバーの運用がセキュリティ対策の重要性が増す

(次ページ、サイバーセキュリティは社会全体の問題)


 

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  2. 2位

    ITトピック

    若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

  3. 3位

    ビジネス・開発

    最悪のシナリオは「フィジカルAI」による基幹産業の衰退 日本の勝ち筋は、“同期技術”と“ドメイン知識”

  4. 4位

    Team Leaders

    ファイル名が命名規則に合っているかの自動チェック、Power Automateのフローで実現しよう

  5. 5位

    TECH

    “GPUなし”ノートPCで動くLLMで、ローカルAIエージェントを自作する

  6. 6位

    TECH

    糖尿病超早期を採血なしで検出、予防へ! 代謝や臓器のつながりに着目した予防法開発

  7. 7位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

  8. 8位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  9. 9位

    TECH

    業界横断で“サイバー攻撃から供給網を死守” NTT・アサヒ・トライアルらが「流通ISAC」始動

  10. 10位

    Team Leaders

    バックオフィス業務もAIに“丸投げ” マネーフォワードが「Cowork」機能を2026年7月に投入へ

集計期間:
2026年04月08日~2026年04月14日
  • 角川アスキー総合研究所