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外部流出したファイルの遠隔削除も可能「File Security Solution」

NECが官庁向け機密情報保護ソリューションを発売

2015年01月07日 05時50分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 NECは1月6日、官庁向けの機密情報保護ソリューション「File Security Solution」の販売を開始した。暗号化と認証の技術を用いて、組織内外を問わず、権限を与えられた対象者以外の閲覧を制限するとともに、ファイルの外部流出による情報漏洩を防止する。

NEC「File Security Solution」の概要

 同ソリューションでは、組織内で作成されるすべてのファイルについて、ファイル保存時から自動的に暗号化を行う。この自動保護機能により、標的型攻撃などによってファイルが不正取得されてしまった場合でも、そのファイルへの操作を不可能にする。

 また認証サーバーを通じ、組織内/外に送付されたファイルの操作ログを常に取得しており、送付先でファイルがコピーされ、拡散した場合でも操作ログを取得する。アクセス権限のない人物がファイルを開こうとした場合にはアラートを通知し、管理者側から遠隔操作でファイルを削除することが可能で、さらにファイルに設定した有効期限に基づく削除も可能としている。

 外部へのファイル送付/持ち出しに際して、上位者による承認フローを設定することで、権限設定が適切かどうか、送付/持ち出しの目的は何か、といったことも確認可能としている。

 ユーザーライセンスの年間標準価格(税抜)は、100ライセンスパックが300万円、500ライセンスパックが1300万円、1000ライセンスパックが2100万円。

 なお、NECでは「社会ソリューション事業」の中核の1つであるサイバーセキュリティ事業について、2014年6月に本格稼働した「サイバーセキュリティ・ファクトリー」を基盤に“サイバー空間のリスクゼロ”実現をコンセプトとした「Ozone(オゾン)プロジェクトを立ち上げ、30名体制で新規事業の企画に取り組んでいる。今回のFile Security Solutionは、その第一弾製品となる。

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