薄くて軽いし、バッテリーも長持ち!
LTE対応のヤマダ版「Venue 8 Pro」は外出中も超便利-EveryPad Proレビュー (1/4)
2014年12月14日 11時30分更新
「Venue 8 Pro」をLTE対応にしたヤマダ電機モデル
出先などでオフィスソフトを使ってサクッと書類を作成したり、ブラウザーゲームが楽しめるWindowsタブレット。なかでも、自宅やオフィスに加え電車内の狭い空間などでも使用したいとなれば、8型がオススメだろう。
そんな8型製品に日本初(10月6日時点、デル調べ)というLTE対応のSIMフリーモデルが登場した。人気のWindowsタブレット「Venue 8 Pro」をベースに、デルとヤマダ電機が共同開発した「EveryPad Pro」だ。
Venue 8 ProにもSIMフリーモデル「Venue 8 Pro 3G」があるが、対応は3Gまで。一方、LTE対応の「Venue 8」(Proが付かない)もあるが、こちらはAndroid 4.4搭載のタブレットだ。今回紹介する「EveryPad Pro」は、ありそうでなかった、Windows 8搭載8型タブレットの中で、確かに“日本初”のLTE対応タブレットなのだ。
3G/LTE以外のVenue 8 Pro 3GとEveryPad Proとの違いは、重さとCPU程度。Venue 8 ProはAtom Z3745D(1.33GHz)を搭載し395g、EveryPad ProはAtom Z3775D(1.49GHz)で405gとなる。2GBメモリー、64GB eMMC、1280×800ドット液晶、4830mAhバッテリー、Office Home and Business 2013などは、両者同様だ。
そして、価格はVenue 8 Pro 3Gが4万7498円、EveryPad Proが5万9184円(共に税込)。1万1686円の価格差異に意義はあるのか、EveryPad Proの使い勝手などを見ていこう
筐体は薄く、片手で持てるサイズ感
EveryPad Proの重さ405gは、最近の8型タブレットの中では標準くらいで、厚さは約9mmと薄い。片手でがっちりと持てるため、持った際にすごく安定して手になじんだ。背面部はラバー素材で、デルのロゴを中心とした同心円の溝があり、これが滑り止めとしても効果がある。実際に20分ほど片手で持ってウェブ閲覧をしてみたが、さほど手が疲れることはなかった。
また、縦向きで使うとソフトウェアキーボードのサイズがちょうどよく、文章を打ち込む際にかなりはかどった。薄さのわりにたわむこともなく、堅牢性を感じられるボディに仕上がっている。
ディスプレーはIPS液晶で解像度は1280×800ドット
WUXGA(1920×1200ドット)やフルHDに対応する8型タブレットがある中、EveryPad ProのHD(1280×800ドット)、少し物足りないと感じるかもしれない。だが、IPS液晶は見やすく、ウェブブラウジングや書類作成などに不満はなかった。8型ディスプレーの大きさであれば、高解像度にして価格が上がってしまうより、この価格でHDのままの方が使いやすいと思う。
インターフェースは最小限
インターフェースはMicroUSB×1、microSDカードスロット×1、MicroSIMカードスロット×1、ヘッドフォン/マイクコンボジャック×1。映像の出力端子は搭載していないが、Miracastに対応しているので、Miracast対応ディスプレーなどとワイヤレスで接続することは可能だ。
Office Home and Business 2013標準搭載
EveryPad Proが標準搭載するOffice Home and Business 2013は、Word、Excel、Outlookに加え、PowerPointとOneNoteも使用できる。PowerPointで作成したプレゼンで使う資料などをOneNoteに保存しておけば、いつでもどこでも手直しができるのは便利だ。
連続駆動時間は約10時間、1日中外で使える
EveryPad Proの駆動時間は公称約10時間。フル充電状態でYouTubeの動画を2時間流しっぱなしにしてみたが(音量/ディスプレー照度最大、画質360pに設定)、残量は69%だった。うまく運用すれば、充電せずに1日使用できるだろう。
長い時間外で音楽を聞きながら文章作成ができるのはありがたかった。ACアダプターも小型で、カバンに入れて持ち運んでもかさばらない点もうれしい。
(次ページ「EveryPad Proの性能をチェック」へ続く)