ネットワーク系ディストリビューターのネットワールドは11月4日、自社無線LANインフラの全面刷新において、フォーティネットの無線LANアクセスポイント「FortiAP」を採用したことを発表した。約400台の端末がこの無線LANを活用している。
フォーティネットでは、UTMアプライアンス「FortiGate」に無線LANコントローラー機能を標準搭載しており、別途無線LANコントローラーを用意することなく、FortiAPを追加するだけで有線/無線ネットワークを統合管理できる。
ネットワールドでは従来から、有線ネットワーク向けにFortiGateを導入しており、今回、4つの拠点で合計22台(東京本社4フロアに16台、大阪/名古屋/福岡の各拠点に2台ずつ)の「FortiAP-221B」を導入した。導入後は、約400台の端末が無線LANを活用している。
従来の同社無線LAN環境は、導入からかなりの期間が経過しており、速度が遅い、つながりにくいなどの不満が社内から寄せられるようになっていた。さらに、アクセスポイントがブリッジモードで接続されていたため、セキュリティ上の問題もあった。
今回、同社技術部門では導入前に検証環境(FortiGate-110C+FortiAP×3)を構築、検証を行い、最大50ユーザーの同時アクセスでも支障なく利用できることを確認した。さらに、本番環境ではスループットの確保を考慮して、上位モデルのFortiGate-240Dを選定した。
UTMと無線LANコントローラー機能を統合するFortiGateを利用することで、ファイアウォール、アンチウイルス、Webフィルタリング、IPS/IDSなどのセキュリティ機能を、有線/無線LANの両方に一括で適用できるようになり、効率的かつ確実な運用管理体制が確立されたという。また、導入したFortiAPが最大16のSSIDをサポートしており、SSIDごとに異なるセキュリティポリシーを割り当てられるため、新たに商談やセミナーなどで来社したゲスト向けの無線LANサービスも開始している。
なお、独立した無線LANコントローラーが不要なことから、ネットワールドでは導入コストを「半額近い低価格に抑えることができた」と発表している。