ロースペックを条件に、Windows 8を無償でインストールできるWindows 8 with Bing。一般で入手する方法はいまのところないが、Windows 8タブレットをはじめ、小型PCへのインストールが期待されるものだ。OS分の価格がゼロになるため、よりお得な価格」でPCを入手できることが最大のメリットだといえるだろう。
今回は、そのWindows 8 with Bingを搭載したZOTACのファンレスベアボーンキット「ZBOX CI320 nano Win8.1 with Bing」をチェックしていく。
まず「ZBOX CI320 nano Win8.1 with Bing」には、兄弟機があり、Core i3-4020Yを搭載する「ZBOX CI520 nano Win8.1 with Bing」、AMD A6-1450 APUの「ZBOX CA320 nano Win8.1 with Bing」が存在している。
それぞれメモリーは2GBで、SSDも64GBと統一されており、組み立て済みで供給される。価格帯はZBOX CI320 nano Win8.1 with Bingを見ると、3万8000円前後にあり、前回紹介した白LIVAの価格にOS分を追加したようなプライスになっている。
スペック的には差異はないため、つくもたんや窓辺姉妹に貢いだ結果、妙にWindows 8が余っているのであれば白LIVA。Windows 8はもっていない場合は「ZBOX C」といった選択肢もあるため、Windows 8 with Bingの登場でなかなか楽しいシーンが生まれているといってもいいだろう。
意外と豊富なインターフェース
本機のサイズは、127×127×45mmとNUCに近いサイズで、かつファンレス構造になっている。そのため、ボディの各所にはハニカム状の通気口があり、見た目は自作PCのような仕上がりになっている。今までレビューしてきた小型PCのなかで、もっともかっこよく感じた。
製品はフルパッケージで販売されるため、開封して即使用可能となっている。スペックは、CPUが「Celeron N2930」(1.83GHz/2.16GHz、クアッドコア)、メモリーがDDR3L 2GB、ストレージは64GBとなっている。
メモリーとストレージに不安を覚えるが、メモリーを換装するのは容易なので、メモリーが余っているのであれば換装前提で考えるのもいい。ストレージについては、Windows 8 with Bingの存在があるため、システムとして残したほうが楽なケースが多いだろう。後述するようにインターフェースは豊富なので、外付けストレージやNASなどの活用を前提にするとよさそうだ。
小型PCの多くは、そのサイズからインターフェース数に制限を受けているが、本機の場合はそうともいえず、スペックに見合った運用前提であれば困らないものとなっている。USB 3.0×4、UBS 2.0×2、eSATA×1を備えるため、NAS自作に最適と思った読者もいるだろう。
さて、USB 3.0×4、UBS 2.0×2、eSATA×1以外を見ると、DisplayPort×1、HDMI出力×1、有線LANがあり、さらに3in1カードリーダー(SD/SDHC/SDXC)、ヘッドフォン出力/光デジタル出力(排他)、マイク入力、IRレシーバー、IEEE 802.11acの無線LANも備えている。
→次のページヘ続く (ファンレス駆動のCeleronでゲームは動くのか?)
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