LED導光環シーリング「きらめき」
一方、同社では、新開発のクリアライティング・テクノロジーを採用したLED導光環シーリング「きらめき」(LEC-DHS1230C)も10月1日に発売する。
器具の外周部に配置したLEDから出る光を透明なカバーに導光し、カバーに印刷された導光環によって反射させることで、光のリングがきらめく新たな光り方を実現。導光環は、太さや間隔を最適化することで、明るさを揃えてカバー全体が均一に光るようになっている。
「一般的な拡散材入り導光板の場合、導光途中で光が拡散し、均一な光の取り出しが困難だが、クリアライティング・テクノロジーでは透明なカバーと、表面の光取り出し構造の採用により、均一な光を効率よく取り出すことが可能になる。
また、反射による光取り出し方式では、一部は効率よく取り出せるが、多くの光が表面に出るまでにロスが多い。これを表面に透過材を採用する光取り出し構造とすることで、ロスが少なく、広い配光で光が出射できる」(日立製作所日立研究所材料研究センタ先端材料研究部・關口好文主任研究員)という。
また「きらめき」では、器具の高さが72mmという薄型化を実現。クリアカバーの採用と、シャンパンゴールドの枠によって、上質な空間演出が可能なデザインにしたという。
「きらめきでは、リビングや寝室などでの利用を想定している。品質にこだわりを持つ層をターゲットにしたい」(日立アプライアンス 商品企画本部環境ビジネス機器商品企画部・星野剛史担当部長)とした。
予想実売価格は約6万円(税別)。
LED電球「一般電球型(E26口金)広配光タイプ」
そのほか、同社では高効率モジュールや放熱性能の高い新開発のボディ構造の採用により、高い省エネ性能を実現したLED電球「一般電球型(E26口金)広配光タイプ」の新製品6機種を、8月10日から発売することも明らかにした。
LEDは毎年2桁増で成長、
2014年度は金額ベースで約6割がLEDと予想
日立アプライアンス 環境ビジネス機器事業部長の須賀久央取締役は、「国内の照明市場は、既存照明の減少により総需要は減少するが、LEDは毎年2桁増で成長。2014年度は金額では約6割がLEDになると予想されている。日立は独自技術を搭載した新製品を連打して照明事業を拡大していきたい」とコメント。
「LEDシーリングにおいては、省エネと明るさが選ばれる際のポイントとなっているが、特に年齢が高くなると明るさを重視する傾向がある。増加している中高年層は強い明るさを求めており、光の成分に工夫を凝らすことで、大光量で省エネを基本にした提案を、LEDシーリングライトにおける共感価値に位置づける」とした。
日立アプライアンスは、「エコにたし算」の事業方針を打ち出しており、2014年度においては「エコ」+「共感価値」をコンセプトに掲げている。LEDシーリングにおける共感価値を「大光量」および「見やすさ」におき、今回の新製品は、こうした共感価値を提供する製品になると位置づけている。
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