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業務利用を目的にヘッドマウントディスプレー技術革新が進む

日立、屋外でも見やすいHMD用光学エンジンを開発

2014年10月15日 15時53分更新

文● 行正和義

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技術概要図と光学エンジン(イメージ図)

 日立製作所は10月14日、強い外光下でも良好な視認性を実現する小型ヘッドマウントディスプレー向けの光学エンジンを開発したと発表した。

 屋外における保守作業といった現場で利用することを考えると、直射日光などの強い外光下でもヘッドマウントディスプレーの表示が見やすいことが求められる。同社では、LEDからの導光路をトンネル形状にして全反射によって光を閉じ込めるとともに、粒子状レンズを入れることで光を屈折・拡散させた。これにより光の損失を少なくしつつ、明るさを均一にすることが可能になったという。

 さらに、導光路から出る光を平行なビーム状にする特殊な非球面レンズを採用することで光損失を低減させている。これにより、従来の拡散板を使用する光学系に比べて約8倍の光利用効率となり、高い輝度で見えるだけでなくLEDの低消費電力性も実現できる。

 同社では、この技術を搭載したヘッドマウントディスプレーの開発を行っている日立エルジーデータストレージと協力し、製品化に向け技術開発を進めるという。

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