6月25日、エクイニクスは、北米とヨーロッパで展開されている「Equinix Cloud Exchangeサービス」をアジア・パシフィック(APAC)地域においても提供開始することを発表した。提供開始は2014年7月1日より。

「Equinix Cloud Exchangeサービス」の概要
Equinix Cloud Exchangeは、世界のさまざまなクラウドとネットワークに直接接続を提供する相互接続サービス。パブリッククラウドや顧客のプライベートクラウドなどにシームレスかつオンデマンドなアクセスを提供する。従来のインターネットを介したクラウドへのアクセスをバイパスし、クラウドへのセキュアなパスと高速なアクセスを可能にする。実際、Equinix Solution Validation Center(エクイニクス ソリューション検証センター)における実証実験では、インターネットを通じたクラウドアクセスと比較し、ダイレクトアクセスでの処理能力は147パーセントにまで向上するという結果が出ているという。
クラウド事業者・ユーザー間のプライベート接続を実現するため、エクイニクスのIBXデータセンター内で、事業者に直接接続することで、ハイブリッドクラウドを構築できるようになるという。
またEquinix Cloud Exchangeが提供するポータルとAPIにより、マルチクラウドサービスへの接続管理の手順が簡素化されるという。ポータルとAPIを活用し、Equinix Cloud Exchangeを介してサービス提供者に自動的にエンドツーエンドの回線を確保でき、ほぼリアルタイムのヴァーチャルサーキットの割り当てや監視、設定が可能となる。
Equinix Cloud Exchangeは、今回のアジア・パシフィック地域のサービス拡張により、香港、シンガポール、シドニー、東京、シリコンバレー、ワシントンD.C.、ニューヨーク、トロント、シアトル、ロスアンジェルス、アトランタ、ダラス、シカゴ、ロンドン、アムステルダム、フランクフルトの世界16カ所のマーケットで展開され、2014年末までには19カ所に拡大する計画となっている。
