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究極のターゲティングを実現する「DMP」とは

2014年05月28日 13時00分更新

萩原伸悟/CyberZ

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 デジタルマーケティングの世界で「DMP」という言葉を耳にすることが増えた。DMPとはData Management Platformの略で、企業内外のさまざまマーケティングデータを蓄積し、簡単に取り出せるようにするプラットフォームのこと。具体的には、ユーザーごとに記録した自社サイトの閲覧履歴や購買履歴を、広告配信やメール配信、スマートフォンアプリのプッシュ通知などのターゲティングに利用する仕組みを指す。

 DMPは、DSP(Demand Side Platform)と一緒に語られることが多い。DSPでもさまざまなターゲティングができるが、DSPとは、扱えるデータの種類に違いがある。DSPによる広告配信では、メディアサイトやポータルサイトでの閲覧履歴などのその企業の外部データを使い、ターゲットユーザーを絞り込み、配信対象を決定する。一方、DMPを導入すると、自社サイトの閲覧履歴や自社アプリの利用状況、実店舗の購買履歴など、その企業の内部データも利用する。DMPとDSPを連携させ、外部データと内部データを掛け合わることで、広告配信の精度を高められるわけだ。

 例えば、DSPでは「20代の女性だけにエステのクーポン広告を配信する」としかターゲットを設定できないが、DMPを導入して内部データを加えると、「20代の女性で、1カ月以上前、3カ月以内にエステに行った人だけに広告を配信する」のように指定できる。

 DMPの課題の1つに、導入時の工数がある。マーケティング施策に合わせる形で、既存のデータ構造に手を加えることになるため、開発コストが生じることになり、社内での関係部署との調整も必要だ。

 今後、DSPによるターゲティング配信が普及していく中で、DMPの重要性は増していく。またスマートデバイスの登場によってマーケティングデータの所在や種類も多様になっており、データを統合的に管理してマーケティング活動に利用できるDMPの存在は大きくなっていきそうだ。


著者:萩原伸悟

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株式会社CyberZエバンジェリスト。メーカーでシステムエンジニアを経験後、友人とWebマーケティングの会社を設立しスマホアプリやWebサイトを制作。2013年4月、株式会社CyberZ入社。現在は、スマートフォン広告効果測定ツール「Force Operation X」(F.O.X)の新機能開発に従事。開発業務のかたわら、ソフトウェア、プログラミングに関する執筆活動も積極的に行なっている。


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