NUROユーザーはとにかく機器をネットにつなぎまくる!?
PCやゲーム機はもちろん、テレビの接続率まで高い!
遠藤 「加入数などは発表されているんですか?」
会田 「残念ながら。ただ、ぼやっとした言い方で恐縮ですが、昨年4月は発表会なども開催してローンチしたのでかなり良いスタートダッシュを切れたのですが、そのときと比べても、月々の加入者は20倍以上に増えています。
ローンチ時に加入者数の目標を聞かれて、できるだけ早いタイミングで10万加入を目指したいですとお答えしましたが、一応、想定以上のペースで来ている感じです。
ユーザー様の特徴といえば、ネットにつなげる機器の多さもありました。PCにタブレットのほか、意外にもテレビやゲーム機が高いんです。テレビをインターネットにつなげるユーザーはまだまだ少ないと思いますが、NUROは約40%と高い数字になっています」
遠藤 「テレビの接続率は相当高いですね。そしてゲーム機も高いと?」
会田 「先日、“ソネットのサービスを2年間使っていただけたら、PS4がほぼ無料で手に入ります!”というキャンペーンを展開し、それなりの数のお申し込みをいただいたのですが、地域限定のサービスであることを考えるとNUROの比率が圧倒的に多かったですね」
遠藤 「ということは、ある固有のユーザークラスタがいるわけですねえ。ゲームもやっているし、テレビはネットにつないでいるし、タブレットも買っている……名付けてもいいぐらいですね。NURO層とか(笑)」
アップロードが速いのはNUROの売り
会田 「PS4は、自分のプレイを他の人に見せられる“シェアボタン”が受けているのですが、あれはアップロードの機能を使います。NUROは上りもかなり速い(通信速度最大1Gbps)ので違いが出るのではないかと。キャンペーン時のNURO比率の高さには驚きました」
遠藤 「じゃあ、その人たち向けの商品をNUROを使って宣伝しちゃえばいいんだ」
会田 「プレイステーションチームともさまざまな協業の可能性をいろいろ話しています」
遠藤 「いや、もうクルマとか食べ物まで宣伝できると思うんです。例えば、クルマなら少なくともミニバンではなくてロードスターとか。“NUROユーザークラスタが欲しがっているものがある”と思うんですよ。ユーザーがハッピーになるような仕掛けを考えていければいいですよね」
会田 「4Kテレビやハイレゾのウォークマンかもしれませんし、ポテンシャルはソニーグループのなかにもいろいろあると思います。
そして我々は必ず宅内工事の部隊がお客様のご自宅まで行って工事させていただくのですが、例えばリビングルームのネット環境を拝見した上でアドバイスさせていただいたりなど、将来的な広がりは考えられますね」
遠藤 「なるほど、いいですね! オーディオ雑誌だと、読者のオーディオルームに評論家がお邪魔して、『ああっ、このスピーカーの置き方はなってない!』とかいじりまくってビフォーアフターを見せるような記事があるじゃないですか。あれをAV全体、あるいはPCも含めて“AVi”(笑)。『AVはもう古い、AViだ!』みたいな感じで全部ケアしてあげる、総合ケア会社になっちゃってもいいかもしれないですね」
会田 「結局、リビングルームをどのようにしてさしあげられるかに将来のビジネスチャンスがあるような気がしますね。我々インフラ屋ですので、最終的にはお客様が実現したいいろいろなネットのニーズにできるだけお応えしたいです」
ネットサービスで“イメージカラーが黒”は前代未聞!?
遠藤 「NUROと名付けたところが特徴的だと思うんですよね。イメージカラーを黒にしたりとか」
会田 「NUROのネーミングは脳神経細胞“ニューロン”からなんですね。すごいスピードで細胞と細胞がつながって、信号になって、脳に信号を出したり、逆に脳から信号が出たりという。僕らは人と人、世界と世界、あるいはクリエイターとユーザーを、NUROという世界最速のスピードでつなげたいというのがNUROのネーミングにかけた思いです。
こういったIT系のサービスで良く使われる色はブルー系が結構多いんです。そこをあえてNUROは黒にしようと。ステータスや知性を表す黒。なのでテレビCMもモノクロの世界でいきました」
遠藤 「なるほど、黒がイメージカラーだからスペシャルサイトのテーマもデビルマンなんですね」
会田 「おかげさまで一連のクリエイティブは広告賞もいただきました。ニューヨークのADC賞でブロンズを。クリエイターさんたちの頑張りのお陰です」
遠藤 「最後に。将来像というか、インターネットライフ、メディアライフはどんな風に変わっていくとご覧になっていますか?」
会田 「インターネットを使う人々の使い勝手がどんどん良い方向に変わるお手伝いをしていたいですね。例えば、ダウンロードが必要なくなる世の中が来るとか……。
高速回線が絶えず存在すれば、手元のデバイスがストレージを持っている必要はないわけです。そういった変化のお手伝いをNUROが提示し続けることができたら、インフラ事業者としてそれに勝る喜びはありません。
僕がソニーに入った頃、ベータカムという、取材者が肩に背負えるビデオカメラを世に出しました。
あれはエレクトリック・ニュース・ギャザリング(ニュースの現場にビデオカメラを持ち込んで撮影すること)といって、今まで現場に持ち込める代物じゃなかったものを、肩に背負えてテープに高画質で撮れるものにしたことで、現場にカメラマンが行って現場の様子を録ってくることによって、取材の在り方を変えるという新しい価値を作り出したのです。
僕らは通信事業者なので、通信という領域で今までになかった新しい価値を作り出していきたいと思っています」
遠藤 「文化を変える。変えるというか、ユーザーが変わることができる材料というか、フィールドというか。そういうものを会田さんは作っているんですね。本日はありがとうございました」
5月31日まで! NURO1周年ありがとうプレゼントキャンペーン
現在、NUROの公式サイト上にて「NURO1周年ありがとうプレゼントキャンペーン」が実施中。キャンペーンページから応募すると、抽選で「ハイレゾ対応ウォークマン+ワイヤレスステレオヘッドセット」「モンブラン万年筆」「NURO DEVILMANオリジナルトランプ」が当たる。いずれもNUROのイメージカラー黒を基調としたシックなデザインだ。