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「EMC Business Partner Award 2013」授与式レポート

EMCジャパン20周年に花を添えるパートナーたちの活躍

2014年05月02日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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4月23日、EMCジャパンはパートナー向けイベント「EMC Business Partner Day 2014」を開催し、2013年の実績に基づくアワードの授与式を行なった。VSPEXのような統合型製品の拡販、VNXやVNXeによるSMB市場の開拓、そしてビッグデータや第3のプラットフォームの市場開発を目指した2013年は、パートナーにとってどうだったのだろうか?

手堅い伸びを見せるビジネスリーダーシップ部門

 EMC Business Partner Awardは、昨年のパートナーの実績について表彰を行なうアワード。ビジネス リーダーシップ部門、ソリューション部門、特別分野部門、そして総合部門のEMC Partner of the Yearなどが用意されており、都内のホテルで開催された授与式には、各社の代表が登壇し、受賞の感想を語った。

 「ビジネス リーダーシップ部門 SMBリーダーシップ賞」を受賞したのは年間販売目標の達成率で約140%、対前年比+50%と劇的な伸長を記録したネットワールドだ。成長の要因としては、ディストリビュータ パートナーとして、2次店の育成強化に注力したこと、新たにIsilon製品を取り扱い製品に加えたことなどが挙げられる。

ネットワールド 代表取締役社長 森田 晶一氏

 ネットワールド 代表取締役社長の森田 晶一氏は、「本当に欲しい賞を2年連続でいただいた。2次店様をイネーブルし、中小企業を活性化するのが我々の役割。昨年はData Domainのビジネスを立ち上げることができた。来年も中堅中小企業のシェアを高めていきたい」と語った。2014年度は、昨年オープンしたプリインテグレーションセンターを活用したVSPEXの拡販などが期待されているという。

 「ビジネス リーダーシップ部門 Affiliate賞」は対前年比で案件登録件数が約1.6倍、発注金額が約2倍という高い伸び率を達成したリコージャパンが受賞した。同社主催のイベントや展示会等で積極的にEMC製品をアピールし、全国のエンドユーザーに対してのEMC製品の認知度向上に大きく貢献。リコージャパンが有する全国に広がる販売網、グループ会社であるリコーテクノシステムズ、リコーITソリューションズと連携した構築および保守体制を強みとし、VNXeやData Domain 160といったエントリーモデルの製品から、vBlockのようなハイエンドクラスの製品まで、ユーザーのニーズに合わせた製品の提案を行ない、着実に実績を広げている。

リコージャパン 専務執行役員 ICT事業担当 窪田 大介氏

 リコージャパン 専務執行役員 ICT事業担当 窪田 大介氏は、「契約して3年目のひよっこのパートナーだが、EMCジャパンの方にいろいろなサポートをいただいき、このような素晴らしい賞をいただけた。特にVNXe発売以降は、トレーニングや保守のサポートなど無理なおねがいに答えてもらった。期待に応えるべく、来年も賞を獲得していきたい」と語った。2014年度はEMC製品の資格取得者を拡大することで、さらなる売上の拡大が期待されている。

顧客のニーズに応えるユニークなソリューションを各社が提供

 「ソリューション部門 IT Transformation VSPEX賞」は、VDIソリューションを中心としたVSPEXを2013年もっとも多く販売したネットワンシステムズが受賞した。特に地方自治体、教育機関に対して開発した市場特化型VSPEXパッケージにおいては、VCEの3社を束ねた独自のマーケティング活動や、積極的な展示会等への出展活動を展開。市場でのVSPEXのブランド力を高め、広く横展開に成功した。また、大手キャリア向けの大規模VDI案件も、VSPEXをベースに短期間で構築。これらの活動、実績は米国のEMC本社からも注目を集めており、APJ地域における初の年間最優秀VSPEXパートナーに選出。2013年、ラスベガスで開催されたグローバル パートナー サミットでも表彰されている。

ネットワンシステムズ 理事 技術本部長 大塚 浩司氏

 ネットワンシステムズ 理事 技術本部長 大塚 浩司氏は、「昨年に続いてこの賞をいただいて光栄です。社内目標はもう少し高かったが、市場は開拓できたし、プロスペクトも100社以上獲得できた。今年の期待度も込めての受賞だと思っているので、来年は3年連続で獲得していきたい」と語った。

 「ソリューション部門 Trust BRS賞」はData Domain、Avamar、Networkerなどバックアップソリューションの分野で高い技術力と実績を持つノックスが受賞した。2013年は、IBMパートナーとのアライアンスによるIBM System iソリューションの展開、DPAD製品とVNXを組み合わせたVSPEXソリューション開発など、幅広い分野においてEMCビジネスの拡大に尽力したという。

ノックス代表取締役社長 加藤 理氏

 ノックス代表取締役社長 加藤 理氏は、「いただいて正直困惑しているが、今年に期待してもらったのだと思う。とにかく社員に一生懸命やってもらうしかない。とはいえ、継続は力なので、できるだけEMCの力になりたいと思っている」と語る。2014年は新たにDPAD製品に加わったVPLEXやRecoverPointの取り組みで、昨年度以上の活躍が期待されているという。

 「ソリューション部門 Trust RSA賞」は RSA製品の顧客基盤の拡大および売上実績の達成に多大なる貢献をしたテクマトリックスが受賞した。2013年は5年ぶりのメジャーバージョンアップを遂げた「RSA Authentication Manager 8」において、ベータプログラムから率先して技術検証したほか、プロモーション活動を実施。また、新しいパートナープログラムに沿った技術者の育成や、「RSA Security Analytics」といった新製品などRSAのセキュリティソリューションに幅広く取り組んでいるという。

テクマトリックス 取締役 上席執行役員 ネットワークセキュリティ事業部 事業部長 矢井 隆晴氏

 テクマトリックス 取締役 上席執行役員 ネットワークセキュリティ事業部 事業部長 矢井 隆晴氏は、「1995年からRSA SecurIDのビジネスをやっているが、大きく変わる市場に対応できるビジネスとなっている。また、Isilonも長らく販売しているし、今度はVNXビジネスも立ち上げる。今後はより最終的なお客様の使い方を意識したビジネスを展開していきたい」と語る。

(次ページ、Isilonビジネスや中小企業向けの施策も好調)


 

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