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「EMC Business Partner Award 2013」授与式レポート

EMCジャパン20周年に花を添えるパートナーたちの活躍

2014年05月02日 14時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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Isilonビジネスや中小企業向けの施策も好調

 「特別分野部門 Big Data賞」は、Isilonビジネスの拡大に貢献した図研ネットウエイブが受賞した。2013年は営業組織を拡大し、年間販売目標を大幅に超える実績を挙げた。隔月1回のペースで行なわれたIsilonプライベートセミナーでは、教育研究機関での案件を立ち上げ、わずか2ヵ月間でクロージングしたという。また、顧客である官公庁での高い評価から、地方局の大規模ファイルサーバーへの横展開を行なった。さらにIsilonに加え、VNXの取り扱いにも尽力するほか、Hadoopやビデオ監視ソリューションへの取り組みも重点的に行なっている。

図研ネットウエイブ 代表取締役社長 中村 郁生氏

 図研ネットウエイブ 代表取締役社長 中村 郁生氏は、「図研グループはCADの会社。CADはデータが大きいからと、Isilonを売り始めたら、ビッグデータの分野で売れ始めた。なにか新しいことをやれば当たるという時期が続いているようなので、来年もがんばっていきたい」と語った。2014年は、プライベートセミナーを毎月開催し、地方への展開も行なっていくという。

 「特別分野部門 インプリサービス品質賞」はVNXの販売とインプリサービスに注力した大塚商会が受賞した。高いサービス品質の提供と、顧客の満足度向上に尽力した結果、年間を通してEMC実施のサーベイにおいてもインプリサービスでもっとも高い評価を得られたという。2013年はおもにVNXを展開しつつ、VDI構成のパッケージ化、リモートバックアップサービスの取り組みが大幅に躍進したという。

大塚商会 上席執行役員 後藤 和彦氏

 大塚商会 上席執行役員 後藤 和彦氏は、「弊社は、26万社のお客様の8割が中小企業。本来のEMCのイメージと違うお客様に向けて、我々もはいつくばって、もがきながら販売してきた。ただ、残念ながらお客様には、これがEMCのストレージとは一言もいってない。今後は、正々堂々と中小企業の方からEMCの製品が欲しいと言ってもらえるように努力していきたい」と語った。2014年はVNXに加えてVNXeの展開を強力に推進し、これまでVNXでは難しかったお客様に提案していくという。

 「特別分野部門 ベスト グロース賞」は、発注金額、案件登録、製品分野別目標のすべてにおいて100%以上を達成した兼松エレクトロニクスが受賞した。特に、全体の販売目標については、直近3年で年率15%以上の成長率を記録しており、EMCビジネスを急速に成長させているという。VNXについては自営構築から一次受付保守まで進め、自営保守も開始目前まで来ているという。さらに年初の大型VDI案件ではノウハウを確立し、Data Domainについては2013年に表彰されたIBMiビジネスを引き続き堅調に推進した。

兼松エレクトロニクス 代表取締役社長 菊川 泰宏氏

 兼松エレクトロニクス 代表取締役社長の菊川 泰宏氏は、「EMCと付き合った限り、やはり東海岸の会社はちょっと違うと感じている。今回の受賞は大変うれしいが、私自体は絶対金額で賞をもらっていると思っていないので、2014年はより拡販に努めたい」と語る。2014年は、Avamarの初導入並びに自営構築を進めるほか、Isilonの自営化も推進する予定となっている。

 「特別分野部門トップ パフォーマー賞」は、パートナーの中でNo.1の売上実績を残したNECが受賞した。特に2013年は、OEMビジネスに注力し、前年対比400%以上という高い実績を残したという。さらに、EMCビジネスの拡大に向けて自営インプリ、自営保守の体制強化にも積極的に取り組み、インクリメンタル案件においても、前年対比300%以上の実績を残した。

NEC プラットフォームビジネス本部 本部長 浅賀 博行氏

NEC プラットフォームビジネス本部 本部長 浅賀 博行氏は、「EMCジャパンも設立して20周年と聞いたが、弊社はその設立3年後から販売を行なっており、特にサーバーをEMCストレージをいっしょに展開してきた。今年はNECのExpress5800サーバーも20周年を迎える。EMC様においては、今後もより新しい製品、新しいビジネスを期待している」と語った。

XtremSFやPivotalを初受注したあの会社が総合部門を征す

 そして、「総合部門 EMC Partner of the Year 2013」に輝いたのは、製品販売、サービスの両面における積極的な活動、ならびに協業体勢の強化を推進した伊藤忠テクノソリューションズだ。2013年は、ユニファイドストレージにおいて、2012年に引き続き最多販売台数で対前年比120%と大きな実績を残した。昨年はIsilonの取扱も開始し、加えて国内初となるXtremSF、Pivotal HD案件を受注。また、Software Defined Data Centerを実現するViPRを自社検証環境にいち早く導入したほか、国内のみならずアジア圏でのVPLEX、RecoverPointを利用した自立型データセンターの実証実験を開始した。さらにクラウドサービスのインフラにAvamarに加えVMAX、VNXを採用し、新たにEMCサービス プロバイダー パートナーとなっている。

伊藤忠テクノソリューションズ 常務執行役員 ITサービス事業グループ担当役員 兼 CTO 大久保 忠崇氏

 伊藤忠テクノソリューションズ 常務執行役員 ITサービス事業グループ担当役員 兼 CTO 大久保 忠崇氏は、「2年連続でいただき、本当に感謝しています。弊社は頭で稼ぐより、足で稼ぐ会社だと評価されているが、2013年は頭を使おうじゃないかと、EMCのプロダクトやラインナップを総合的に提供できるよう研究してきた。“フルスタックエンジニアリングカンパニー”を標榜する中、CTCのモデルとEMCグループの戦略は実にフィットしている。今後は、マレーシアとシンガポールの自立型データセンターや、Pivotal製品とIsilon製品など、組み合わせのバリューを提供していきたい」と語った。

 懇親会では、EMCジャパン20周年を記念した鏡割りも行なわれた。

EMCジャパン設立20周年を記念した鏡割り。EMCジャパン 左から代表取締役社長 山野修 氏、CTC大久保氏、EMCコーポレーション シニア バイスプレジデント兼 アジアパシフィック/日本地域 プレジデント デビッド ウェブスター氏 、NEC 浅賀氏、EMCジャパン 常務執行役員 パートナー営業本部 営業本部長 中山泰宏氏

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