SoundTouch Portableと比べて低域のレンジが広くなっている
さて、このSRS-X7の直接のコンペチターは、ボーズ「SoundTouch Portable」でしょう(関連記事)。少々価格差はありますが、ネットワーク・オーディオ対応でバッテリー内蔵の機種といえば、いまこの2台しかありません。スペックを比べてみましょう。
両製品の仕様 | ||
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製品名 | SRS-X7 | SoundTouch Portable |
サイズ | 約幅300×奥行き60×高さ132mm | 幅249×奥行き64×高さ148mm |
重量 | 約1900g | 約1500g |
Bluetooth | ○ | × |
Wi-Fi | IEEE 802.11 b/g | IEEE 802.11b/g |
有線LAN | ○ | × |
NFC対応 | ○ | × |
バッテリー駆動時間 | 約6時間(Bluetooth使用時) | 約3時間 |
実売価格(amazon) | 3万1000円 | 4万4000円 |
バッテリー駆動時間の違いは、ワイヤレス接続対応の違いでもあります。ボーズのSoundTouch Portableは、Bluetoothに対応しないので、ルーターの電波が届く範囲でなければワイヤレス接続は使えません。SRS-X7はBluetooth接続に対応するので、ルーターの有無とは関係なくワイヤレスで使えます。ゆえにバッテリーで使える時間にも余裕を持たせてあるのでしょう。
音の違いに触れますと、これがちょっと面白い。SRS-X7は、これまでのソニーのポータブルスピーカーのチューニングとは違います。はっきり言うと、ボーズの音のイメージに近い。これは店頭試聴でボーズに負けたくないからこうなったのか、その理由は分かりませんが、面白い傾向です。要するに今までよりも低音が景気良く出ます。
62mmのサブウーファーにパッシブラジエーターが2発、それに46mmフルレンジの左右サテライトスピーカーが付く2.1ch構成で、実用最大出力は16W+8W+8W。パワーに余裕があるおかげか、音量を上げても低域が簡単に破綻することはありません。
一方でボーズのSoundTouch Portableは低域はそれなりに出しながらも、中音域も忘れていないぞというチューニングになっており、解像感は別として、ウォームなサウンドになっています。これは同社のBluetoothスピーカー「SoundLink III」でも近い印象を受けましたが、ちょっとアダルト向けの設定です。SRS-X7は、やや中抜け気味でソリッドな印象を受けますが、低域側のレンジも広く、低域の塊感やアタックが音全体の魅力になっています。